「大好きサイン」とは、愛犬がうれしいときや楽しいときに飼い主さんに対して行う、「大好き!」の気持ちを表す行動やしぐさのことです。今回は、そんな愛犬からの「大好きサイン」と、もっと絆を深めるためのポイントをご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね!
みんなも知ってる「大好きサイン」
一般的によく知られる、以下のような「大好きサイン」。みなさんもきっと体験したことがあるのではないでしょうか。
そばに来てくっつく
群れで暮らしていた時代、犬は仲間同士で身を寄せ合って過ごしていました。そのため、犬にとって信頼できる相手とくっつくことは、とても安心できることのようです。大好きな飼い主さんにくっつくことで、愛犬はきっと幸せを感じているのではないでしょうか。
ひざの上に乗ってくる
大好きな飼い主さんのぬくもりを感じられるひざの上は、飼い主さんからの注目を浴びながらたくさん甘えられる絶好の居場所。甘えん坊の愛犬なら、飼い主さんが座ると「チャンス!」とばかりにひざに乗りたがることでしょう。
抱っこをおねだりする
抱っこをおねだりするときは、愛犬が飼い主さんのぬくもりを全身で感じたいという「大好きサイン」。また、外の気配が怖いときなどに、飼い主さんに守ってもらいたくておねだりしてくることもあります。
くっついたまま寝る
野生時代の子犬は、ほら穴などで母犬にくっついて寝ていました。大好きな飼い主さんに体をくっつけると、母犬に守られているような安心感でぐっすり眠れるのでしょう。そんなかわいい姿には、飼い主さんも癒されますよね。
実はこれも「大好きサイン」
「大好きサイン」の中には、意外な行動やしぐさもあります!
飼い主さんの服の上で寝る
脱いだ服の上で愛犬が寝てしまうことはありませんか?「人の服を敷き物代わりにして~!」なんて思いがちですが、実はこれも「大好きサイン」。脱いだばかりの服には飼い主さんのニオイがしっかりとついているので、愛犬はその大好きなニオイに安心して、ついつい眠ってしまうのです。
飼い主さんのそばで食べる
おもちゃに入れたおやつなど、食べるのに時間がかかるものを飼い主さんのそばで食べ始めるのは、「ここなら取られる心配がない」と安心している証拠。飼い主さんを信頼している「大好きサイン」の1つです。
飼い主さんを見て左の眉が上がる!?
麻布大学の研究では、犬が大好きな飼い主さんに会ったときに、左側の眉を上方向に動かすことが明らかになっています。反対に、苦手なものに遭遇したときは、右側の耳を動かすという研究結果もあるのだそう。
これからは、愛犬が自分の顔を見つめる表情にも注目してしまいそうですね。
愛犬との絆を深めるために
愛犬の「大好きサイン」にきちんと応えてあげることは、愛犬との絆を深めるためにもとても大切です。ただし、求められるたびに要求に応えていては、愛犬をワガママな犬にしてしまうことにもなりかねません。以下のようなポイントを押さえて、正しい絆を育みましょう。
どこにでもついてくるなら「マッテ」を教える
「常に飼い主さんといっしょにいないと不安」という状態になるのはよくありません。「マッテ」の指示を出してからその場を離れ、犬だけでも待てるようにしつけましょう。
「下りて」も教える
ひざに乗って甘えてくる愛犬がかわいいからといって、ずっと乗せておくわけにはいかないですよね。そこで「下りて」も教えて、飼い主さんのペースに合わせてスキンシップをするようにしましょう。
抱っこの前に指示を出す
求められるままに抱っこをしてしまうと、愛犬がワガママになってしまう恐れも。それを防ぐためには、「おすわり」などの指示に従わせてから抱っこをする習慣をつけると良いでしょう。
積極的な人や控えめな人がいるように、犬にもアピールが強いタイプや控えめなタイプがいます。愛犬の個性や「大好きサイン」の意味を理解して、愛犬ともっと絆を深めていきたいものですね♡
参考/「いぬのきもち」2017年4月号『もっと仲よくなれる“お返事のしかた”つき 愛犬の大好きサイン&ツンデレサイン』(監修:東京農業大学農学部バイオセラピー学科教授 獣医師 獣医学博士 増田宏司先生)
文/Richa
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。