毎日の食事が「愛犬の健康をつくる」といっても過言ではありません。それだけに、愛犬のフードの食べ方に悩んでいる飼い主さんも少なくないようです。そこで今回は、飼い主さんから寄せられた、犬のフードの食べ方に関するお悩みと、獣医師によるアドバイスをご紹介します。
「早食い」に関するお悩み
飼い主さんより
すごい早食いで、まる飲みしてしまいます。食べたあとにすぐ吐くこともあります…。
先生の回答
早食いを防ぐには、犬が時間をかけてゆっくりと食べられるように、早食い防止用の凹凸のあるフードボウルを使うなど、食器や与え方にひと工夫を加えるとよいでしょう。また、吐いてしまうのは、短時間で食べ物が胃の中に入ってきて膨張し、胃に大きな負担がかかっているのが原因。あらかじめドライフードをふやかして、かさが増えた状態で与えるのも手です。
「食べムラ」に関するお悩み
飼い主さんより
一度に食べずに、半日かけて食べたり、まったく食べなかったりすることがあります。
先生の回答
フードの長時間の出しっぱなしは、犬が「いつでも、好きなときに食べられる」と思ってしまう原因になります。また、フード自体も傷むので、避けてください。食事を与えるときは、“20分後に必ず片づける”など、飼い主さんがルールを決めて、一定時間内に集中して食べることを愛犬に教えましょう!
「食べ残し」に関するお悩み
飼い主さんより
食事を1日2回与えていますが、1回しか食べないときや残すことがあります。
先生の回答
愛犬がそのような食べ方をしていても、標準体型を維持し、健康状態も良好であれば、適量を摂取できているということなので、あまり問題はないでしょう。犬によっては、朝は食べないのに、夜は食べるというケースもあります。食欲のあるときに少し多めに与えてみてもよいかもしれませんね。
「好き嫌い」に関するお悩み
飼い主さんより
複数のフードを与えていますが、選り好みをして、好きなフードと嫌いなフードがあるようです。
先生の回答
個体差はありますが、犬がフードを選り好みすることはあります。病気のために療法食を食べさせる必要があるなど特定の場合を除き、総合栄養食であれば、愛犬が好きなフードだけを与えていても問題ないでしょう。
「食後の体調の変化」に関するお悩み
飼い主さんより
病気ではないようですが、ウンチがゆるくなりがちです。ドッグフードを替えたほうがよいのでしょうか?
先生の回答
健康状態が良好で、慢性的に軟便ぎみというのなら、ドッグフードとの相性がよくないのかもしれません。この場合、違うドッグフードに替えることで改善するケースもあります。最近は、乳酸菌や納豆菌など、腸内の健康を考慮したドッグフードも発売されていますよ!
犬の食べ方に関するお悩みや疑問はさまざまです。もし愛犬の食べ方について悩んでいるのなら、愛犬の健康のためにも、かかりつけの獣医師に相談してみるようにしてくださいね。
参考/「いぬのきもち」2018年10月号『選び方がわからない!小食で困っている!早食いするけど大丈夫? ……etc.ドッグフードのお悩みなんでも答えます!』(監修: Animal Life Partner代表 獣医師 ペット栄養管理士 往診動物病院アニマルライフパートナー院長 田中動物病院非常勤 丸田香緒里先生)
文/hasabe
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。