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【犬の三大死因】がんや腎不全の症状かもしれない犬のウンチ・オシッコとは
今回は「大腸炎」や「慢性腎不全」、「直腸腺がん」が、ウンチやオシッコにどのようにあらわれるのか解説します。
「大腸炎」ってどんな病気?
発症すると下痢を起こし、炎症が進んで潰瘍ができるとウンチに血液が混ざります。
ウンチの回数が増えたり、ウンチが出ないのに力んだりする様子が見られることもあります。
どんなところに気をつければいいの?
動物病院を受診するときに、わんちゃんが出したウンチを持参すると診断がスムーズになることもあります。持参するときは、乾かないようにラップなどで包んで持っていきましょう。
「慢性腎不全」ってどんな病気?
「慢性腎不全」になると、尿によって老廃物を出せなくなるので、尿毒素がわんちゃんの体内にたまり、脳や全身の臓器にまで深刻な影響を及ぼします。
症状が出るまでに時間がかかるため、症状が出るころには治療が難しくなっていることもあり、重症化すると死に至ることも。
どんなところに気をつければいいの?
トイレシーツで吸収しきれないほど、もしくは足が濡れてしまうほどたくさん薄い色のオシッコが出たら、動物病院で診察を受けましょう。
病気でなければ、トイレシーツの問題かもしれません。
トイレシーツのメーカーを変えたり、大きめのトレイを使うなどの対策をしましょう。
「直腸腺がん」ってどんな病気?
比較的早期に発見しやすい腫瘍で、取り除いた後は抗がん剤を与えるなどの化学療法を行います。
どんなところに気をつければいいの?
また、与えているフードによって出るウンチも変わってくるので、毎日排泄できていれば、1日の回数をそこまで気にする必要はありません。
病気のサインになりやすいウンチは、血便や下痢などの異常がみられるとき。
「直腸腺がん」の疑いがあるのは、鉛筆くらいの太さのウンチが出たとき。
毎日のウンチチェックは欠かさずに行い、不安があれば獣医師に相談しましょう。
「いつもと違う?」が続いたら動物病院へ
毎日わんちゃんのウンチやオシッコをチェックし、少しの異変にも気づけるようにしておくと、病気の早期発見につながります。
しっかりチェックできている飼い主さんも、そうでない飼い主さんも、わんちゃんのために観察してくださいね☆
参考/「いぬのきもち」2018年2月号『トイレのお悩みまるごと解決』(監修:南 直秀先生)
イラスト/今井夏子
文/UTAにゃん
※掲載している犬の写真はイメージです。病気とは関係ありません。
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