愛犬が飼い主さんの布団で一緒に寝ていると、潜り込んでしまって苦しくないか心配になることもあると思います。今回は、犬が布団に潜りたがる理由と、一緒に寝る場合の注意点をご紹介します。起こしてでも布団の外に出してあげたほうがよいのでしょうか?
犬はなぜ布団に潜って眠りたがるの?
犬の寝る場所は、四方八方から狙われる可能性がある広いスペースよりは、体が囲われていて誰も入ってこれないとわかっている場所のほうが安心できるといえます。野生のころからの本能で、体が包まれるような閉塞的なところを好むためです。また、愛犬がお尻をくっつけてくるのは飼い主さんを信頼している証だとよくいいますが、それは、背後の安全を飼い主さんに任せて眠るという防衛本能からきています。
布団の中は閉塞的な場所で安心でき、暖かくて気持ちがよく、さらに飼い主さんを身近に感じられるというメリットがあります。だからこそ、飼い主さんの布団に入り込んで寝るのが好きな犬が多いのでしょう。
愛犬と一緒の布団で寝るときの注意点
潜り込んでしまって苦しくない?
種類にもよりますが、布団は布や繊維でできているため、新鮮な空気が全く遮断されるわけではありません。固めで分厚い素材の布団であれば、愛犬が潜り込んできてもある程度の隙間ができます。一緒の布団で寝ても命に関わるような酸欠になる可能性は低いといえますが、多少の息苦しさを感じてしまうことはあるかもしれません。
酸欠よりも、下敷きになってしまう心配を
人は寝ている間に何度も寝返りを打つため、これに巻き込んでしまう可能性は大いにあるといえるでしょう。特に小型犬・超小型犬と呼ばれる犬の場合はこの危険性があります。密着して眠ると安心できるとは思いますが、人同士の添い寝と同じように、犬と添い寝するときにもある程度のスペースをとるなどの注意が必要です。
一番いいのは別々で眠ること
一緒に寝ることが悪いこととはいえませんが、安全を考えると別々で眠るほうがいいでしょう。息苦しくなったり圧迫してしまったりする可能性ももちろんのこと、ノミなどの寄生虫を飼い主さんと共有してしまうこともあるからです。
また、毎日一緒に眠っている犬ほど、災害時などで飼い主さんと離れたとき不安で体調不良を起こしてしまったり、留守番のときに吠え続けるなどの「分離不安症」になってしまったりすることがあります。万が一のためにも、愛犬とはある程度の距離感を保つことが大切です。
愛犬と一緒の布団で眠ることは、心配ならばやめたほうがいいでしょう。しかし、長年の習慣でなかなか変えられないという方もいるかもしれません。万が一のことが起きる前に、別々に眠る練習だけでもしておくと安心です。
参考/「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『愛犬が布団にもぐりこんで一緒に寝ているけど苦しくないの?【動物看護師が徹底解説!】』(https://pet.benesse.ne.jp/topics/dog/vapes005_201704.html)
文/AzusaS
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。