「家族が集まるお正月のお酒の席は愛犬も一緒!」という人も多いでしょう。そこで今回は、“定番のおつまみ”をいくつかピックアップして、犬に与えられるか否かを解説します。ぜひ愛犬の健康管理に役立ててみてくださいね!
お刺身
“お酒の肴”として、お刺身をいただくという人も多いでしょう。魚系のお刺身の場合、加熱して量に注意すれば犬が食べられるものもありますが、タコやエビ、イカは消化が悪いため犬に与えるのはNGです。また、食べなれない食材を食べると、下痢や嘔吐などの症状がみられることもあるので注意しましょう。
ほかにも、お酒のあてにピッタリの貝類も消化が悪いので与えてはいけません。なかでも、あわびやとこぶし、さざえなどの内臓には中毒成分が含まれていることがあるので危険です。
チーズ
ワインに合う定番のおつまみといえばチーズ。塩分の少ないカッテージチーズやクリームチーズなら与えても問題はありません。与える場合は、カッテージチーズなら小さじ1、クリームチーズは小さじ半分程度を目安にしましょう。
また、塩水につかっていないモッツァレラチーズも小さじ1までならOK。ただし、ブルーチーズなどの青カビ系やプロセスチーズは塩分が多いのでNGです。
焼き鳥
人気のおつまみ、焼き鳥。鶏肉自体は犬に与えてもOKですが、タレや塩がかかっている焼き鳥は与えてはいけません。犬に鶏肉を与えるなら、味付けをしていないささみやむね部分を加熱して、20g程度を目安にしましょう。ただし、リンが多いので腎臓病など、腎臓に不安がある犬には与えないでください。
また、焼き鳥の定番レバーも犬に与えることができますが、この場合も味付けをせず加熱したものにし、15g程度を目安に与えてください。レバーはビタミン類が豊富な豚がおすすめ。
唐揚げ
唐揚げ(竜田揚げ)も焼き鳥同様、鶏肉自体に問題はありませんが、塩分・油分が多いため、犬に与えてはいけません。また、フライドチキンは骨が刺さる危険性もあるので、犬が誤って食べないように注意してください。
ハム、ソーセージ、ベーコン
ビールやワインに合う、ハムやソーセージ、ベーコンなどの肉の加工食品は塩分が多く、さまざまな調味料が使用されているため、犬には不向きです。さらに脂肪分も多く、犬が食べると少量でもカロリーオーバーしてしまい、肥満の原因に。肥満は万病のもとですから、犬には与えないようにしましょう。
このように、塩分過多になりがちなおつまみは、基本的に犬に与えない方がよいものばかりです。また、お酒の席では、犬の誤飲・誤食などの危険性も考えられるので、愛犬をクレートなどハウスの中に入れておくと安全かもしれませんね。
参考/「いぬのきもち」『犬の食べ物図鑑 与えてOK?NG? 2017最新版』(監修:高円寺アニマルクリニック院長 髙﨑一哉先生)
文/hasebe
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。