野生時代に集団で暮らしていた犬は、仲間との調和を大切にする一面があるといわれています。そのため、飼い主さんや一緒に暮らすほかの家族に対しても、“親愛の情”をもって接してくれることがあるようです。
今回は、犬が大切に思っている人にだけに見せるしぐさ・行動をご紹介します。
具合が悪そうにしているとそばに来てくれる
犬は飼い主さんの様子がいつもと違うと、それを感じ取ることができます。そのため、具合が悪くて寝込んでいたら、「どうしたの?」と気にかけてくれることがあるようです。また、飼い主さんが泣いていたり落ち込んでいたりするときには、そばに来て寄り添ってくれることも。
そんなときは、「大丈夫だよ」などと声をかけて、心配してくれた愛犬を安心させてあげましょう。
子供に寄り掛かられてもじっとしている
犬が子供に寄り掛かられても、怒ったり嫌がったりしないのは、寄り掛かってくる子供が、仲間である飼い主さんの“大切な存在”だということを理解しているから。犬は「やさしく接して、大事にしなくてはいけない」と感じているのでしょう。
仲間の大切なものを守る――集団で行動していた犬ならではの思いやりのある行動ですね。
飼い主さんを起こしに来る
朝になると犬が飼い主さんを起こすのは、大好きな飼い主さんと「早く遊びたい!」と感じているからです。仲間を誘うような気持ちで、起こしに来ているのでしょう。
そんなときは、できるだけ応じてあげるようにしてください。そのまま起きて散歩に出かければ、飼い主さんにとってもよい健康習慣になりますよ!
おもちゃを持ってくる
犬がおもちゃを持ってくるのは、「これで遊ぼうよ!」と仲間を誘っているときに見せる行動です。一緒に遊んであげることは、犬にとってよいストレス発散になるだけではなく、ふたりの信頼関係を深める大切な時間にもなります。積極的に応じてあげるようにしましょう!
出かけるときに見送る
犬が飼い主さんや家族が出かけて行くのを見送るのは、一緒に暮らす場所から出かけていく仲間を見送っているような気持ちになっているからでしょう。場合によっては、「自分も一緒にいきたいな~」という、うらやましい気持ちで見送っているのかもしれませんね。
このように、愛犬が親愛の気持ちをもって接してくれたときは、飼い主さんもしっかりとその気持ちに応えてあげるようにしましょう! そうすることで、愛犬にとって飼い主さんが、今よりもっと“大切な存在”になるはずですよ。
参考/「いぬのきもち」2015年12月号『子犬?仲間?それとも野生……? しぐさ、行動からひもとく! 今、愛犬は何気分?』(監修:哺乳類学者 川崎市環境影響評価審議会委員 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。