1. トップ
  2. 犬と暮らす
  3. 飼い方
  4. 犬にミネラルが必要なワケ ~過剰摂取の危険性も解説~【栄養知識】

犬と暮らす

UP DATE

犬にミネラルが必要なワケ ~過剰摂取の危険性も解説~【栄養知識】

犬にミネラルが必要なワケ ~過剰摂取の危険性も解説~

ミネラルは、「たんぱく質」「脂質」「炭水化物」の3大栄養素の機能をサポートするもの。犬の体調を整えるだけでなく、骨や歯などの体の組織を構成するはたらきもあり、犬の成長に欠かせません。

この記事では、「犬にとってミネラルが必要な理由」や「ミネラルのとりすぎの注意点」について、くわしく解説していきます。

愛犬の食事に、ぜひ役立ててください!

ミネラルはバランスが大事

犬には、「鉄」「カリウム」「リン」「カルシウム」といった12種類のミネラルが必要に。じつは、犬は人よりもミネラルの必要量の割合が高いと考えられています。

その理由は、犬がよく食べる「動物性たんぱく質」がエネルギーになるときに、多くのミネラルを必要とするため。

ミネラルはバランスが重要な栄養素です。ひとつのミネラルを多くとりすぎると、ほかの吸収量が低下する場合があります。

たとえば、「リン」「カルシウム」などが多いと、「マグネシウム」が吸収しにくくなってしまうのです。

【リンとカルシウムの関係】
リンはカルシウムと結合して吸収されるため、リンを豊富に含む肉などを多く与えると、カルシウムの吸収がうまくできなくなります。その結果、骨や歯が弱くなるので注意が必要に。

ミネラルを多く含む食品は?

ここで、「ミネラルって、どの食品を食べればとれるの?」と思った飼い主さんもいることでしょう。下記で具体的に紹介しますね。

トマト(カリウム)・小松菜(カルシウム)・納豆(マグネシウム)・卵黄(リン)・パセリ(鉄)

トッピングや手作りフードで使用するときは、加熱などに十分注意して、愛犬の体調に合わせて与えてください!

ミネラルのとりすぎ→病気を引き起こす要因に……

ミネラルが犬にとって大事な栄養素なのは確かなのですが、ミネラルの過剰摂取は、病気を引き起こす要因となります。

たとえば……

・リンのとりすぎ→骨の形成不全
・マグネシウムのとりすぎ→尿路結石症

さらに、1種類のミネラルだけ多くとると、ほかの種類のミネラルの吸収が低下する場合もあるの、注意してください。

ミネラルが足りない→骨の形成不全、貧血にも

ミネラルは体内でつくれないので、不足しがちになります。とくに成長期の犬でカルシウムが足りないと、骨がしっかり形成されません。

また、鉄が不足している場合は血液が正常につくられず、貧血を引き起こすこともあります。

まとめ

栄養は、バランスよくとることが非常に重要です。愛犬の年齢や体の状態を考慮して、適切なゴハンを与えることが、犬の健康を支える第一歩に!

もし不安があれば、まずは獣医師に相談してみるのもいいでしょう。
出典/「いぬのきもち」2016年9月号『ベストなバランスを知って、健康栄養に役立てて 愛犬のための栄養素入門』
文/Honoka
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
CATEGORY   犬と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「犬と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る