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年老いた愛犬の排泄の介護。心の準備をしておこう

犬も年齢を重ねると、今まで普通におこなっていたことができなくくなります。なかでも排泄に関する衰えは、犬にとってもストレスの原因になり、病気につながるおそれも。そのときになって慌てないためにも、なぜ排泄の介護が必要で、どんなお世話が必要なのか事前に知っておくことで、飼い主さんも心の準備をしておきましょう。

事前に必要なのは心の準備です

柴の子犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
老犬になると筋肉が衰えて中腰の姿勢がとり辛くなるので、うまく排泄できなくなることがあります。思い通りに排泄できないことは犬にとってストレスになり、汚れやニオイは飼い主さんの悩みの種になることも。犬の健康を守りながら飼い主さんも快適な生活ができるように、どんなお世話や対策が必要になるのかをあらかじめ知り、そのときのイメージをしておくことが心の準備につながります。

状況別にみる、犬が必要とするお世話の内容

銀杏並木と日本スピッツ
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

お手洗いの移動に堪え切れす、おもらしをしてしまう

足元がふらつき、お手洗いの移動に耐え切れずおもらしするようになったら、犬がいつもいる場所の側にトイレを移動させるなど、トイレの置き場所を工夫してあげましょう。
ふらつきながらでも家の中を自由に動いている犬なら、トイレから離れないように空間をサークルで区切ったり、複数のトイレを用意したりして、おもらしを防ぐ工夫をするといいでしょう。

排泄の姿勢がとれなくなった

トイレの中で足がフラついたり滑ったりするようになったら、腰を支えて排泄の姿勢を補助してあげましょう。その際に犬のお腹や足が汚れやすくなるので、こまめに汚れを拭いて清潔を保つようにしてあげることも必要です。

失禁が続くようになった

おもらしが目立つ場合は、紙オムツを使用するのもいいでしょう。ただ、オムツをつけているとお尻が蒸れやすいので、まめに交換するようにしてくださいね。

寝たきりになっている

体や寝床が汚れないように、寝床の上に防水加工のシートを重ねて敷くなどの工夫をしましょう。大きさの違うペットシーツを何重にも重ねて使用したり、オムツも併用したりすると交換が楽になります。
排泄後は体が汚れているので、ペット用のウェットティッシュやドライシャンプーを使って体をキレイにしてあげましょう。

自力で排泄や排便ができない

寝たきりになってお尻周りの筋肉が弱まると、自力で排泄しにくくなる犬もいます。そうなると、排尿が難しい場合は下腹部を、排便が難しい場合は肛門付近を刺激して排泄を促す手助けが必要になります。具体的な刺激方法については、動物病院で指導してもらいましょう。

犬の体や家を清潔に保つためにできる工夫

笑顔の柴犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

お尻周りの汚れのお手入れが大変な場合

寝たきりで立てないなどの理由でお尻周りが汚れやすい犬は、肛門付近の毛をカットするとウンチの汚れが拭き取りやすくなります。また、水がいらないドライシャンプーを使ったり、部分浴する場合も吸水性の良いタオルを使ったりすると時短になって、犬の体にかかる負担を軽減できるでしょう。

家の汚れが気になる場合

老犬は思わぬ場所でおもらしをしてしまうことがあるので、手早く掃除できる方法を用いて飼い主さんのストレスも軽減しましょう。
おもらしした部分は、まずペットシーツでオシッコの水分を拭き取ると処理が楽になります。水分を拭き取った後は、フローリングの場合は洗剤を使ってタオルや雑巾で拭き、カーペットの場合は重曹を撒いて1~2時間後に掃除機で吸い取れば、においが軽減できるでしょう。
犬が今まで普通におこなっていたことができなくなると、飼い主さんも不思議に思ったり戸惑ったりするかもしれません。犬の苦痛や飼い主さんの負担を少しでも減らせる介護の方法を探して、老いを受け入れうまく付き合っていきたいですね。
参考/「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『【獣医師監修】老犬介護のポイントとは?トイレや夜鳴きの対策方法も』(監修:いぬのきもち相談室獣医師)
文/こさきはな
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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