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フレンチ・ブルドッグの飼い方|しつけや寿命、かかりやすい病気など

つぶれた鼻とピンと立った大きな耳の、愛嬌たっぷりな見た目がかわいいフレンチ・ブルドッグ。そんなフレンチ・ブルドッグについて、特徴や性格、平均寿命から、飼うときの注意点、しつけのポイント、かかりやすい病気まで徹底的に解説していきます!

目次

フレンチ・ブルドッグの特徴や性格は?

フレンチ・ブルドッグを飼うときの注意点

フレンチ・ブルドッグのしつけのポイント

フレンチ・ブルドッグがかかりやすい病気

平均寿命は他の犬種に比べて短いって本当?

かわいいフレンチ・ブルドッグと幸せに暮らそう!

フレンチ・ブルドッグの特徴や性格は?

フレンチ・ブルドッグのすのーくん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

フレンチ・ブルドッグの見た目の特徴

フレンチ・ブルドッグは幅広で角ばった頭部と、クリクリとした大きい目、シワの入った頭と顔が特徴的な犬種です。「コウモリ耳」と呼ばれているフレンチ・ブルドッグ特有の大きな立ち耳は、小型化の過程で大きくなったといわれています。
しっかりとした骨格の体は、筋肉質で引き締まっているため、がっちりとした印象を与えるでしょう。

毛色は「フォーン」と呼ばれる茶系の色と、「ブリンドル」と呼ばれる黒ベースの縞模様、「パイド」と呼ばれる白ベースの色があります。

フレンチ・ブルドッグの性格

個体差がありますが、基本的に甘え上手で、人懐っこい性格の子が多いようです。好奇心旺盛で活発な一面もあり、体のサイズに合わないような大きいボールでも元気に遊ぶなど、激しい遊びも大好きなのだとか。
興奮しやすい部分もあるため、子犬期にしっかりとしつけておく必要があるでしょう。

フレンチ・ブルドッグを飼うときの注意点

フレンチ・ブルドッグのマルくん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

健康面のサポートが大切

フレンチ・ブルドッグのような短頭犬種は、頭の幅に対して鼻が短いため、生まれながらにして呼吸器系に構造的な問題を持っています。
そのため、詳しくは後述しますが、かかりやすい病気も多く、フレンチ・ブルドッグを飼うにはそれらの健康問題にしっかりと向き合い、サポートすることが求められます。そのため医療費もかかりやすく、金銭的な余裕も欠かせません。
鼻の上にあるシワには涙や皮脂などがたまりやすいので、こまめにふき取るようにしましょう。

年齢や目的に合ったフード選び

フレンチ・ブルドッグに限ったことではありませんが、犬は年齢ごとに必要とされる栄養素の量が異なります。子犬用・成犬用・シニア用など、年齢に応じたフードを与えてください。
肥満の傾向がある子には体重管理用のフードを与えるなど、目的に合ったフードの選択も大切です。

熱中症や思わぬ事故に要注意

フレンチ・ブルドッグは鼻が短いため、体温調節が苦手です。また、興奮しやすい性質からも、特に夏場は熱中症対策が必要となります。
エアコンなどを活用して室内の適温を保ち、常に水が飲めるような環境を整えてあげてください。

なお、好奇心旺盛な性格でもあるので、事故防止のためにも、入られたくない場所には仕切りを設置する、電気のコードや家具には噛み防止用の塗布剤を塗っておくなどの対策もおすすめです。

フレンチ・ブルドッグのしつけのポイント

フレンチ・ブルドッグのリンちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

社会性を身につけて

フレンチ・ブルドッグの起源には諸説ありますが、闘犬であるブルドッグを小型化することで生まれたという説も。「小型化の過程で闘争心や攻撃性を排除した」といわれているものの、やはり興奮すると攻撃的になることもあります。
そこで、子犬のうちに社会性を身につけることが重要です。「マッテ」の指示を聞き落ち着いて待つことや、「オスワリ」「フセ」などの姿勢を維持することができるよう、とくに子犬期にトレーニングしてください。

引っ張り癖がつかないようリードトレーニングを

短頭犬種が散歩中にリードを引っ張り先に行こうとするのは、健康上よくありません。
引っ張り癖がつかないよう、子犬のころからリードトレーニングをおこない、飼い主さんと同じペースで歩けるように学習させましょう。

フレンチ・ブルドッグがかかりやすい病気

フレンチ・ブルドッグのbondくん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
前述したように、短頭犬種であるフレンチ・ブルドッグは、吸器系に構造的な問題を抱え、先天的に「短頭種気道症候群呼」になりやすいなど、かかりやすい病気も多いとされています。

かかりやすい病気

・軟口蓋過長症(なんこうがいかちょうしょう)
・眼疾患
・外耳炎
・マラセチア皮膚炎
・流涙症(りゅうるいしょう) など
「軟口蓋過長症」は、先天的に喉の手前にある上あごの軟口蓋が長く、喉の入り口に垂れ下がって空気の流れを阻害している状態。ゼーゼーと音をたてた呼吸や、食事や水が飲み込みにくいといったサインが見られるので注意しましょう。

また、「マラセチア皮膚炎」犬の皮膚に寄生する真菌(マラセチア)が増殖し、皮膚がベタつき赤く腫れてしまう病気です。
他にも、目が大きく飛び出ているため角膜などが炎症しやすく、目の疾患にもかかりやすい傾向があり、「流涙症(涙やけ)」などにも注意が必要です。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「病気・症状データベース(軟口蓋過長症)」

平均寿命は他の犬種に比べて短いって本当?

フレンチ・ブルドッグのチロくん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
他の犬種よりも平均寿命が短いといわれるフレンチ・ブルドッグ。その平均寿命は10~12才くらいです。中型犬の平均寿命は13才~14才くらいなので、確かに他の犬種より寿命が短いといえるかもしれません。

犬が健康で長生きするコツには、“病気を予防すること”や“病気を早期発見し治療すること”などが挙げられますが、フレンチ・ブルドッグの場合は先天的に呼吸器系の構造的な問題があり、病気を予防することはかなり難しいのです。
フレンチ・ブルドッグが他の犬種よりも短命な理由は、そういった点にあるのかもしれません。

しかし、現在は動物医療の技術が進み、質の高いフードが増えてきたこともあり、フレンチ・ブルドッグの寿命も今後延びていくことが期待されます。
愛犬を肥満にさせない、定期的な健康診断を受ける、少しでも気になる症状があったら動物病院に行くなどを心がけて、病気の重症化を未然に防ぎましょう。

かわいいフレンチ・ブルドッグと幸せに暮らそう!

フレンチ・ブルドッグの岳くん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
フレンチ・ブルドッグは、その個性的で愛らしい見た目と人懐っこい性格で、周りを笑顔にしてくれます。かかりやすい病気も多く、こまめなお手入れも欠かせない犬種ですが、少しでも長く一緒に暮らすためにしっかりとお世話してあげてくださいね。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「フレンチ・ブルドッグの特徴と性格・価格相場|犬図鑑」

参考/「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『フレンチ・ブルドッグの特徴と性格・価格相場|犬図鑑』(監修:ヤマザキ動物看護大学講師 危機管理学修士 認定動物看護師 ペットグルーミングスペシャリスト 福山貴昭先生)
   「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『病気・症状データベース(軟口蓋過長症)』
監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/松本マユ
※性格や気質は個体差やしつけによりますので、あくまで目安としてください。
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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