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【ホントにあった犬の事件簿②】逃げ出した大型犬が、近所の子どもの頭を噛んだ!気になる判決は?
ホントにあった、犬にまつわる事件簿を紹介!
今回ご紹介するのは、東京高等裁判所で平成12年6月13日に判決が出た事例です。
※この記事の解説は、ひとつの例にすぎず、まったく同一の解決・判決を保証するものではありません。個々の事件の判決については裁判所に、解決策はその当事者に委ねられます。
お話してくれたのは……渋谷 寛先生
犬舎で飼われていた大型犬が金網を破って逃げ出した!
大型犬に噛みつかれ、女児は頭に全治1カ月のケガ
大型犬は、事件の約2年前も小型犬を噛み殺していた
犬舎の金網自体も、もともと固定が甘く、Aさんが自ら補修工事をしていたものの、事件を起こした犬が逃げ出した部分だけ補修が施されていませんでした。裁判所は、このことと鍵の閉め忘れを考慮し、第一審の判決どおりAさんに重大な過失があったと結論づけました。
判決は……重過失傷害罪が成り立つとされた
この裁判のように、愛犬が人を噛んでしまったとき、問われるのは飼い主さんの責任です。ふだんから噛みグセ直しにはしっかり取り組み、外飼いの人は、つないでいる鎖やひも、犬舎のフェンスなどはこまめに補修をしましょう。また、室内飼いの人も、散歩中はリードを短めに持ち、愛犬から目を離さないように気を配りましょう。
参考/『いぬのきもち』2016年7月号「ホントにあった犬の事件簿」
イラスト/別府麻衣
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