犬と暮らす
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「もうちょっとなのに」ドアの前で立ち止まるペキニーズ!「こっちきて」をやり遂げない犬の心理

「犬あるある:もうちょっとなのに『こっちきて』ができない」
クッペくんがどれくらい手前で止まっていたかというと……

「朝、私が歯磨きのためにリビングから出たところ、クッペも一緒に部屋を出てきました。そして、私が歯磨きを終えてリビングに戻ろうとしたところ、ドアの直前でおすわりしてしまったのです。
『こっちに来て。ドアを閉めるよ』と言っても、リビングへ入ってきてくれませんでした(笑)」
飼い主さんのもどかしい気持ちが伝わってくる、この写真。「こっちにきた」とは言えない状況には、理由があるといいます。
なぜ、惜しい状況に? ドアの前で止まる理由

飼い主さん:
「今回のようにドアの外にいるときや、おもちゃをくわえているときは、いつもちょっと遠くで止まります。“確実にかまってもらえるチャンス”でもあるので、たくさん名前を呼んでもらい、あわよくばおやつをもらいたいと思っているのではないでしょうか」
日頃のクッペくんをよく知っている飼い主さんだから、その行動に感心してしまう気持ちもあったといいます。
飼い主さん:
「『こっちきて』の意味を理解したうえで私が『おやつ』と言うのを待っているように感じたので、『賢いな』と思いました。また、キョトンとしたような表情をしているのが、とてもかわいかったです」
クッペくんはドアの前で、「おやつをくれたら、そちらに行きますよ」と思っていたのだろうと飼い主さんは語ってくださいました。
「こっちきて」をやり遂げない犬の心理

岡本先生:
「今回のようなケースは、抱っこで拘束されたくない気分、お手入れや自分の嫌なことをされるのではないかと警戒している 、なでられるよりも遊びたい気分(ほかにしたいことがある) 、飼い主さんについてきてほしい場所がある などといった理由が考えられます。
『こっちきて』の呼びかけに少し手前で止まってしまう場合は、おもちゃを使って呼び寄せたり、寄ってきたらほめてごほうび(おやつやフードなど)を与えたりして練習するといいでしょう」
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/小崎華
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年4月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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