犬と暮らす
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犬の「毛染め」は、かわいい?かわいそう? リスクについて獣医師の見解は
そこで今回いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、飼い主さん400名に「犬の『毛染め』を見たときに、どう思うか」について、アンケート調査を実施してみることに。
8割超えの飼い主さんが「かわいそう」と思っている!
この記事では、飼い主さんたちから集まった回答の一部を紹介します!
健康被害やストレスが心配…
- 「染める時間の待ち時間や、生まれ持った毛色をわざわざ変えるなんてかわいそう」
- 「毛染めの際、嫌なニオイがするのに、人間でも嫌なのに犬はもっと辛いだろうなと思う」
- 「一匹一匹の個性なので毛染めは反対です。かわいそうだと思います」
- 「人間でも髪にダメージがあるのだから、犬の毛にもダメージがあるのでは?」
- 「毛染めをしている時間、犬は不必要な我慢を強いられている」
- 「毛や皮膚によくないとも思うし、動物はそのままの状態がそのコにとってベストだと思うから」
- 「毛を染めるための薬剤は100%の安全が保証されているわけではないし、人間のものですら染めた後に髪や皮膚に痛みや痒み、赤みなど何らかの異常が出るのだから、人間のエゴで犬の毛や皮膚にダメージを与えるような行為は虐待だと思う」
- 「人と違って動物はデリケートです。生態本来の状態を変えるなら、それ相応の理由なしにはすべきではないと私は思う。ワンちゃんは、『飼い主が喜んでるから…』と健気に思っているかもしれませんが、見ていて辛い」
- 「洋服も賛否ありますが…毛染めに関してはまったく必要ない。見た目だけの問題だと思うから。どんなに安全な物を使っていたとしても、やらないほうがもっと安全だと思う」
- 「わざわざカラーする必要ないと思う。お洋服か飾りで十分。人間は自分の意思でカラーリングしてる。犬はそんなこと望んでないし、カラー剤が目に入ったり、皮膚に炎症が出たらかわいそう」
肯定派の人たちの声は…
- 「犬に負担がないのならば、飼い主の自己満足になるけど、別にいいかと」
- 「かわいいけど犬は嫌がらなかったのかな? と思う」
- 「犬に負担のない染料ならいいと思います」
- 「部分的な場合はかわいいと思う。全身はかわいそうと思う。うちの子はやらない」
- 「犬に負担がなければいいと思う」
毛染めのリスクについて、いぬのきもち獣医師相談室の先生の見解は…
「犬の毛染めを肯定する意見には、『犬がかわいくなる』『周りからかわいがられる」など、飼い主さん目線のものが多いです。しかし、使うカラーリング剤によっては皮膚疾患やアレルギーを引き起こす可能性があることを、飼い主さんは認識しておく必要があるでしょう。
毒性が少ないものや、刺激性が少ないカラーリング剤を使用していれば問題ないと思われるかもしれませんが、犬は人より皮膚が薄くてデリケートです。そのため、刺激や乾燥に弱く、個体差はありますが皮膚のトラブルを起こしやすいことを理解しておきたいですね」
粗悪染料によって海外では死亡例も……
犬の毛染めは犬への愛情表現と思う人もいれば、虐待と捉える人もいて賛否両論あるので、一概には何とも言えないのが現状ではありますね」
犬の毛染めに関して、飼い主さんからさまざまな声が寄せられましたが、みなさんはどのように思うでしょうか?
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
文/雨宮カイ
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