ふわふわとした可愛らしいしっぽや、長くまっすぐ伸びたかっこいいしっぽなど――。犬のしっぽは多種多様で、とっても魅力的なパーツですよね。
今回は、そんな犬のしっぽの「役割」と「種類」についてご紹介! まずは、しっぽの役割から見ていきましょう。
犬のしっぽには、どんな役割があるの?
犬はしっぽで感情表現します
言葉を話さない犬は、表情やしぐさなどで相手に感情を伝えていますが、しっぽの動きはそのなかでも、とくに感情が出やすい部分です。
例えば、うれしいときはしっぽを立ててリズムよく振ったり、怖いときはしっぽを下げたり、巻きこんだりして感情を表現します。
犬はしっぽで体のバランスを保っています
方向転換するときや、狭いところを歩くときなど、犬はしっぽを“おもり”のように使って体のバランスを保ち、転倒するのを防いでいます。
また、走る速度を速めたり、ゆるめたりするときにもしっぽを使うことが。犬が体を上手に動かすためには、しっぽは欠かせない存在なのです。
犬はしっぽを使って体を温めています
北国原産のシベリアン・ハスキーなどの犬種は、しっぽに豊かな飾り毛があります。
これはしっぽを体に巻いて、体温を逃がさないようにしたり、冷たい風から身を守ったりするため。犬のしっぽには、“マフラー”のような役割もあるのです。
犬のしっぽの種類について知ろう!
このように、犬のしっぽはさまざまな役割を担っているのですが、実はその種類も豊富なのです。
巻き尾
「巻き尾」は日本犬に多く見られる、くるりと巻いたしっぽのこと。しっぽが背中やお尻の上にのっているのが特徴で、巻き具合や巻く方向は犬によって異なります。
飾り尾
「飾り尾」とは、特徴的な飾り毛のあるしっぽの総称です。例えば、旗のようにひらひらと揺れる「フラッグテイル」や、羽のようにふわふわとしている「プリュームテイル」などが、これに当てはまります。
立ち尾
根元から高く、まっすぐ垂直に持ち上がるしっぽのことを「立ち尾」、あるいは「旗竿尾」と呼びます。
鎌尾
「鎌尾」は、立ち尾のように根元からまっすぐ上がっていますが、途中から半円状に曲がるのが特徴です。「シクルテイル」と呼ばれることも。
ボブテイル
先天的にしっぽがほとんどない、あるいは短いしっぽを「ボブテイル」と呼びます。
犬のしっぽには、魅力がいっぱい!
そのほか、らせん状に曲がりくねった「スクリューテイル」や、根元は太く先になるほど細い「オッターテイル」、リスのように根元から上に伸びて先が前に曲がった「スクワーラルテイル」など、犬のしっぽには実にさまざまな種類があります。
愛犬のしっぽの種類について知らない方は、ぜひ調べてみてくださいね!
参考/「いぬのきもち」2019年11月号『かわいくて役立つしっぽに癒される“いやしっぽ”collection』(獣医師 獣医学博士 東京農業大学農学部バイオセラピー学科(伴侶動物学研究室)教授 増田宏司先生、動物ジャーナリスト 藤原尚太郎先生)
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。