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「ぽっちゃりでかわいい犬」じゃすまされない⁉ キケンな病気「肥満症」

愛犬におねだりされて、ついおやつを与えすぎてしまうことはありませんか? その“つい”の積み重ねが愛犬の健康を脅かしているかもしれません! 今回は”ぽっちゃり“が引き起こす病気「肥満症」についてくわしくご紹介します。

日本の犬の半数以上⁉ 万病のもとである肥満

犬の肥満の多くは食事の与えすぎが原因です
なんと日本で暮らしている犬の約55%が肥満犬という驚きの報告もあり、「肥満症」は身近な現代病のひとつとなっています。肥満症とは「太っている犬が、肥満が原因の病気にかかっている、あるいはいずれ肥満による病気を発症するリスクが高い状態」のことをいいます。肥満が原因になる病気として、高脂血症や脂肪肝、糖尿病、心臓病などの生活習慣病、関節や椎間板などの部位の炎症などがあり、場合によっては命に関わることも。人と同じように犬にとっても肥満は万病のもとなのです。

太っている=病気ではない場合も。健康チェックを!

もちろん、太っているからと言って必ず何かの病気にかかっているわけではありません。しかし、病気になるリスクは理想体形の犬に比べると高いため、定期的に血液検査などで健康をチェックが必須です。たとえば、血液中脂質が増える高脂血症、肝臓に過剰な脂肪が蓄積される脂肪肝、過体重による関節炎などの病気にかかりやすいので注意しましょう。

どういう状態が肥満なの? チェックポイントをご紹介します!

愛犬が肥満体形かどうか気になったら、獣医師に相談しましょう
犬が太ると、腹部や首、背中、腰にぜい肉が増え、メリハリのない体つきになります。とくに ①肋骨や背骨に触れるのが難しく、場所がわからなくなる ②腰のくびれがなくなってくる ③腹部や首まわりにぜい肉がつき、樽のような体形になってくる などの特徴が見られます。くわしい体形の基準についてはかかりつけ医に指導を受けましょう。

愛犬の肥満を見過ごしていると、さまざまな病気のリスクが高くなること、お分かりいただけたでしょうか? 肥満は飼い主さんが防げることですので、1日の食事量やおやつの量をしっかり計測し、健康的な体形を目指しましょう!


参考/「いぬのきもち」2020年4月号『犬の現代病ファイル』(監修:関内どうぶつクリニック代表 牛草貴博先生)
イラスト/フジマツミキ
文/melanie
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