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犬の二足歩行やジャンプの危険性、犬に与える悪影響とは?

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二足歩行しているトイ・プードルの動画がSNSで話題になったことがありましたが、今回いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、犬が二足歩行することでどのようなリスクがあるのか、危険性についてなど、いぬのきもち獣医師相談室の先生に聞きました。

犬が二足歩行することの危険性とは

二足歩行する犬
getty

ーー犬が二足歩行することについて、どのような影響があるのでしょうか。

いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「本来、犬は四足歩行する生き物です。重心が前肢に6~7割、後肢に3~4割かかっており、膝蓋骨脱臼や股関節形成不全などの持病があると、さらに前肢に重心が傾くとされています。そんな重心の犬が二足歩行で立つということが、いかに不安定な姿勢であるかご理解いただけるかと思います」

ーー体の作りからも、二足歩行することは決して楽な姿勢ではないのですね。犬が自ら二足歩行するようになる…ということもあるのですか?

獣医師:
「人と生活する中で、自ら二足歩行することがあるとすれば、『二足歩行することによって褒められた、得があった、いいことがあった』などの経験に基づく場合が考えられるでしょう。

もちろん飼い主さんが教え込むときにも、ごほうびなどがあり愛犬にとって嬉しいことであれば、学習して覚えることもあるでしょう」

ーー飼い主さんが芸として教え込んだり、喜ぶ反応を見て覚えてしまうコもいるのですね。

犬が二足歩行することで起こる体への悪影響

走る犬
getty

ーーある動画に関して、「犬に二足歩行を強要していて虐待だ」というような批判的な声が多く見られました。実際、犬が二足歩行することで、体にどのような影響が出るのでしょうか?

獣医師:
「小型犬には、膝蓋骨脱臼の持病のある犬が多いこと、また背骨が二足歩行に耐えられる構造ではないため、特に椎間板ヘルニアなど腰への負担が心配されます。

SNSで炎上した動画のような小型犬は、おそらく体重が軽くて二足歩行ができてしまうのでしょうが、実際体には負担がかかっています。また、体格の大きな犬になればなるほど足腰への負担がよりかかってくるので、二足歩行を教えることはやめましょう

ーー膝蓋骨脱臼や椎間板ヘルニアでは、状態によっては手術をしなければなりませんよね。そうした病気のことを考えても、二足歩行を強いることはやめるべきですね。

二足歩行やジャンプなど、犬に「芸」を覚えさせることについて

吠える犬
getty

ーー二足歩行もそうですが、ジャンプする姿が可愛いからと、無理に飛び跳ねさせるようなことをしてしまう飼い主さんもいるようです。「芸」としてそうしたことを強いることについての影響は、どうでしょうか?

獣医師:
「犬が二足歩行することは、まるでハイハイしかできなかった赤ちゃんが歩いたような、飼い主さんにとっては幸せな気持ちになるのかもしれません。ほかにも、ジャンプなどの芸を覚えてくれる愛犬との時間は、きっと楽しいことでしょう。

しかし、犬と人間は骨格や筋肉といった解剖学的に異なる生き物です。それを知らずにいると、愛犬の体に負担をかけ、将来的に病気やトラブルが起きる可能性もあります。

しつけができていれば、特に芸を教える必要はないと考えていますが、もし教えるのであれば体に負担のないものにしてくださいね」

(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ

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