犬や飼い主さんが習慣的にしている行動のなかには、犬の健康に悪影響を与えてしまうものも少なくありません。そこで今回は、犬の「骨・関節」に悪影響を与える、4つの“NG習慣”をご紹介。それぞれの対処法も解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1.ソファからの飛び下り
犬の前足の骨は細く、ソファから飛び降りると着地した際に急激に負荷がかかって、折れてしまうことがあります。とくに、骨や筋肉が成長途中の子犬は、ケガをしやすいので注意が必要です。
なお、万が一、犬の骨が折れてしまったときは、その場で「キャン!」と鳴いたり、痛めた足を上げて立ったりするなどの様子が見られるので、すぐに動物病院を受診してください。
ソファを置くならローソファがおすすめ
家にソファを置くなら、犬がジャンプしなくても上り下りできるローソファがおすすめ。また、ソファに上らないようしつける、ソファ自体を置かないというのもひとつの方法です。
2.わきを抱える抱っこ
人の赤ちゃんを抱っこするときのように、犬のわきに手を入れて体を抱き上げると、肩の関節を痛めるおそれがあります。若いころは何も問題なくても、シニア犬になってから影響が出てくることもあるので、油断は禁物です。
犬の体が水平になるよう意識して
犬を抱っこするときは、犬の体が水平になるよう意識しましょう。大型犬の場合は2人1組で抱っこすると、飼い主さんへの負担も軽減しますよ。
3.急な階段の上り下り
家の階段は犬からすると急で歩幅が合いにくく、足を滑らせてケガをする危険があります。また、急な階段だと無理な体勢で昇降することになるので、犬の背中に負担がかかり、椎間板ヘルニアを引き起こすおそれも。
犬だけで階段を上り下りさせない工夫を
犬と階段を上り下りするときは、必ず抱っこするようにしましょう。また、犬が自由に階段を上り下りできないよう、階段の前にゲートなどを設けるのがおすすめです。
4.滑り止め処理をしていないフローリングの上を歩かせる
滑り止め処理をしていないフローリング上の行き来は、犬の足腰に負担がかかる行為です。犬は滑らないように足に力を入れてフローリング上を歩きますが、それでも滑って前後左右の足が開いてしまうことがあります。また、走って横転すれば足に負荷がかかるため、ケガをする危険性も。
敷物などで滑らないよう工夫を
フローリングの上には滑らないように敷物を敷いたり、滑り止め用のフローリング保護剤を塗布したりするのがおすすめ。また、足裏の毛が伸びていると滑りやすくなるので、肉球からはみ出す毛はこまめにカットするようにしましょう。
当てはまる行動があれば、今すぐやめよう!
今回は、犬の骨や関背に負担のかかるNG行動をご紹介しました。
愛犬やご自身の行動に当てはまるものがある場合は、愛犬の健康のためにも対処してみましょう。
参考/「いぬのきもち」2020年4月号『あなたや愛犬が、なにげな~くしちゃっているいつものクセや習慣は大丈夫?愛犬の病気・ケガを招くNG習慣ランキング』(監修:聖母坂どうぶつ病院副院長 田草川佳実先生)
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。