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母犬が産んだ子犬を育児放棄する理由3つ 飼い主さんができる対応とは?
いわゆる母犬の育児放棄にはどのような理由があるのか、いぬのきもち獣医師相談室の先生に聞いてみました。
犬が育児放棄してしまう3つの理由
「犬が育児放棄するのには、いくつか理由があります。たとえば…
- 犬が出産に慣れていない場合:初産などで、出産による疲労やストレスから、その後の育児を受け入れることができない。
- 帝王切開での出産の場合:出産という状況を把握できていないなどが原因と考えられる。
- 飼い主依存が強い場合:本来であれば、出産後は母性本能から子育て行動をするけれど、飼い主に対する依存度の強さで母犬としての本能が発揮されない。
母犬が育児放棄しているときの飼い主さんの対応は?
「まずは、母犬と子犬を一緒に落ちつける場所において、様子を見守りましょう。必要以上に干渉するのもよくありませんが、育児放棄の徴候が見られたら、なるべく目を離さないようにしてあげてください。
初乳を飲ませるために、おっぱいのところに子犬を誘導するなど、お手伝いが必要かもしれません。母犬がまったく子犬に興味を示さなければ、飼い主さんが哺乳を手伝ったり、排泄の補助をしながら、母犬と子犬をサポートしてあげましょう。
うまく育児を始めれば、その後はなるべく母犬に任せてみてください」
「1週間以上経ってもなかなかお世話をするような様子がなければ、飼い主さんが母犬に代わって育児をしなければなりません。
哺乳、排泄、体温、体重管理をして、そばに母犬が一緒にいる場合は、母犬による子犬の排除行動(噛んだり、踏んだりするような子犬を異物とするような行動)などに充分注意しなければならないでしょう」
またわからないことがあれば、かかりつけ医に相談してみることも必要でしょう。
取材・文/sorami
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