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人の健康食材、犬に与えて平気? 与えるときに注意すること

ヘルシーで栄養価が高いと話題のシードなどの人の健康食材。人にとってはいいとされているものも、犬に与えすぎると下痢などの体調不良の原因になることも。

今回は、「絶対に与えてはいけない」わけではないですが、犬に与える場合は取り扱いに注意が必要な健康食材をまとめてご紹介します。

※この記事では、栄養価が高いと人気の健康食材をピックアップして紹介しています。

一般的な食材の可否については、下記のページでご確認ください。

犬が食べると危険な食べ物

シード・穀類

人の健康食材として注目されているのが、キヌアをはじめとしたシード(種)・穀類です。水を含ませるとふくらむ特性があるので、おなかの中で急にふくらみ始めると危険! 犬に与える場合はあらかじめ水を吸収させてから与えましょう。

下記で紹介している食材を与えるなら、あくまでも目安ですが、ドライフードを主食にしている体重5kgの健康な成犬で、水を含ませた状態で5g程度にとどめましょう。5kg未満の超小型犬は、さらに少なめに与えてください。

キヌア

撮影/殿村忠博
低カロリーで高たんぱく、ビタミン・ミネラルも多く含みます。人ではダイエットを目的としたカサ増し用に使うことが多いですが、犬へのダイエット効果が期待できるかはわかっていません。フードのカサ増しに使うなら、少量のキャベツなどが無難。
※与えるなら水を含ませた状態で5g程度

チアシード

撮影/殿村忠博
a-リノレン酸やアミノ酸、オメガ3脂肪酸を含みます。ただし、食物繊維も多く含むため、犬に与えすぎるとおなかを壊す可能性があります。与える場合は、十分に水を吸収させ、つぶした状態で与えましょう。
※与えるなら水を含ませた状態で5g程度

バジルシード

撮影/殿村忠博
不溶性食物繊維やa-リノレン酸、必須脂肪酸が含まれ、人では便秘解消効果やダイエット効果に高い期待が寄せられていますが、犬に同じ効果が期待できるかはまだわかっていません。与えるなら水を吸収させた状態で様子を見て。
※与えるなら水を含ませた状態で5g程度

ヘンプシード

撮影/殿村忠博
栄養豊富な麻の実。植物性たんぱく質やアミノ酸バランスがよく、人ではダイエット効果に期待が寄せられていますが、犬に同じ効果が期待できるかはわかっていません。与えるなら、水を含ませてつぶしてください。
※与えるなら水を含ませた状態で5g程度

乳製品

人にとって健康効果が期待できると話題の乳製品を集めました。乳糖が含まれるものを犬に与えすぎると、下痢を起こす可能性があるので注意して与えましょう。

下記で紹介している乳製品を与えるなら、あくまでも目安ですが、ドライフードを主食している体重5kgの健康な成犬で、1日大さじ1杯程度にとどめましょう。

スキムミルク

撮影/殿村忠博
牛乳中の脂肪分を除いたあと、乾燥させて粉にしたもの。いわゆる脱脂粉乳。牛乳より脂質が少なく、ヘルシーだといわれています。牛乳よりは少ないものの、乳糖が含まれているので、なかには下痢をする犬も。
※与えるなら、倍以上の量の水で薄めて大さじ1程度

ヤギミルク

撮影/殿村忠博
脂肪として蓄積されにくい中鎖脂肪酸(ちゅうさしぼうさん)が牛乳より多く含まれ、消化・吸収にすぐれています。また、牛乳よりも含まれる乳糖の量が少ないのも特徴です。通常の牛乳より太りにくいとはいえ、与えすぎると肥満の原因になるので注意しましょう。
※与えるなら大さじ1程度

アーモンドミルク

撮影/殿村忠博
アーモンドで作られるミルクで、牛乳と異なり乳糖やコレステロールが含まれていないのが特徴です。ビタミンEやミネラルなどを多く含むので、アレルギーがなければ与えてもよいでしょう。ただし食物繊維も含むので、与えすぎると下痢をする犬も。
※与えるなら大さじ1程度

そのほかの健康食材

そのほかにも、健康効果が期待できると話題になっている食品を紹介します。初めてのものならあえて犬に与える必要はありませんが、参考程度に知っておきましょう。

タイガーナッツ

撮影/殿村忠博
人では小麦粉代わりに使われていて、注目されている健康食材。ビタミンEやオレイン酸を多く含みますが、食物繊維多いので、下痢をする可能性も。
※与えるなら、すりつぶして1/2粒分程度で様子を見ましょう。

マヤナッツ

撮影/殿村忠博
低脂肪かつ、必須アミノ酸のトリプトファンが豊富なので、人ではストレスや睡眠障害に効果が期待できるといわれています。
※与えるならすりつぶして1/2粒分程度か、粉末なら0.5g~1g程度で様子を見て。

まとめ

話題の健康食材のなかには、食品としての歴史がまだ浅いものもあるため、今後トラブルが出る可能性も否定できません。不安なものは無理に与えずに、なじみのある食品で愛犬の健康を守りたいですね。


※どんな食べ物でもアレルギー症状を引き起こす可能性はあります。愛犬に与えて異変が出たら、ただちに与えるのをやめて、獣医師に診てもらいましょう。

※問題のない食べ物でも、初めてだと下痢をしたり発疹を起こしたりすることもあります。判断に迷ったら、与えない選択をしましょう。



参考/いぬのきもち2017年2月号「イマドキ健康食材 犬に与えてOK?NG?」(監修:高円寺アニマルクリニック院長 髙﨑一哉先生)
撮影/殿村忠博
文/ichi
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