犬が好き
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愛犬を亡くした経験から新しく犬を迎えることに躊躇…娘たちの「手紙」がその思いを変えた
子どもたちの熱意に心を打たれて犬を飼う決心!保護犬の多さに驚愕
その後、ご自身もネットで里親を募集している犬の情報を見るようになり、その件数があまりにも多いことに気付いたshimaさんは、「飼うなら保護犬」ということをお子さんに伝えたそうです。
shimaさんの心が「飼う方向」に動き始めています! 最終的な決め手は何だったのでしょうか。
「子どもたちの考えをしっかり聞きたかったので、思いを手紙に書いてもらいました。それを読んで飼う決心をしました」と。
どのようなお手紙だったのでしょうか。
「今まで、ただ犬が好きだから、漠然と飼いたいと言っていたと思う。(お母さんに)『犬を飼うことの大変さ(お世話)』『1つの命を預かることの責任』をたくさん聞いた。それでもやっぱり飼いたい。1つの命を救えるなら」といった内容だったそうです。
犬を飼うというのは、ただかわいがるだけではない。責任を伴うことをきちんと理解し、それでも飼いたいという強い意思が感じられます。shimaさんも心を打たれ、本格的に犬を迎える準備を始めたのでした。
気付けば子どもと一緒に自分もワクワク、必死に準備「早くお迎えしたい!」
同じタイミングで候補を挙げた時に、お子さんチームが候補としたのがうめちゃんでした。そのまま話は進み、お見合いへ。
shimaさんが選んでいた犬は、次に確認した時は既に里親さんが決定となっており、諦めたそうです。うめちゃんもそのコも、良い出会いがあってよかったですね。
お見合いの調整はすべて奥様が進められたそうです。
後からわかったということなのですが、実は奥様、お子さんたちが「犬を飼いたい」と言い出した当初、shimaさんの知らないところで子どもたちを連れて保護団体の譲渡会に行ったことがあったそうです。譲渡会で保護犬たちを見て、お子さんたちの「犬を飼いたい」という気持ちはより一層強くなったのでしょう。
2021年2月、預かりボランティアさんと共に、shimaさんの家へお見合いにやってきたうめちゃん(当時推定1才)。家では緊張していたのかおとなしかったものの、お散歩練習ではうれしそうに歩く姿を見て家族全員が”恋に落ち”、その場でトライアルを申し込みました。
お見合い翌日からお子さんたちは「早く会いたい! いつ来るの?」と待ちきれない様子。
shimaさんはホームセンター、ペットショップ、ネットショップをはしごして、うめちゃんを迎えるのに必要な物の準備を2週間で完了させました。
「私も早くお迎えしたい思いがあったので、ネットで注文した品が届くまでの時間がもどかしかったです!」と、お子さんたちだけでなく、shimaさんもうめちゃんを迎えることにワクワクしていた様子がうかがえます。
犬を飼うことによって、心境や生活に変化が。子どもたちの成長も実感!
お子さんたちは「初めはおっかなびっくりで行っていた」というお散歩が、1年経った今は1人でも行けるようになりました。shimaさんは「みんなお姉ちゃんになったなぁ」とお子さんたちの成長を実感しています。
最初は「悲しい思いをしたくない、させたくない」という思いから、犬を飼うことに否定的だったshimaさん、その思いに変化はあったのでしょうか。
「飼い始めたことによって、だいぶ変わりました。犬が亡くなることによって、悲しいことには変わりないし、ペットロスにもなりそうな予感はしています。ただ、今はうめが年を取って虹の橋を渡るようになった時、うちに来て幸せだったと思ってもらえるように、今を十分に楽しもう! 楽しませてあげよう! という気持ちの方が大きくなっています」との思いを聞かせてくれました。
いつかは必ず来る愛犬との別れ。悲しみへの耐性をつけるためにも、お子さんたちとしっかり向き合い、「うめがいなくなったら…」という話もたびたびしているそうです。
気持ちの面だけでなく、shimaさんの日常生活にも変化がありました。
「お迎え前はグータラしていた」という休日が、今では「うめとどこへデートしに行こうかな♪」と考えるように。自然が多く、近くにハイキングコースがあるという環境で、うめちゃんといろんなところにお散歩に行くアクティブな生活を送っています。
保護犬を迎えるという選択によって、「より人、犬とのつながりが大きくなった」とも感じているというshimaさん。
預かりボランティアの方やそのご友人、うめちゃんと同時期に保護され、同時期にトライアルをしていたコとその飼い主さんなど、出会いがたくさんあったといいます。
「こういう経験ができるのも大きなメリットだと思うので、1人でも多くの方が里親を募集している犬たちに目を向けてくれるとうれしいです」
写真提供・取材協力/KYO shimaさん(神奈川県)
取材・文/賀来 比呂美
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