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「20年越しの願い」を叶えて迎え入れた愛犬のため 家族全員で決めたこととは

弟犬に何をされても怒らないという優しい天征くん(右)と自由奔放な空征くん(左)
犬を飼おうと家族みんなでお迎えしても、結局お世話しているのはママもしくはパパだけ、という声も時々お聞きします。
柴犬の天征くんと空征くんの飼い主である細川さんは、ご主人と長男、長女、次男の5人家族。2頭のお世話を家族全員が協力しあう、そのお世話ぶりを伺いました。

家族でたくさん話し合って迎え入れることを決意

犬が好きだったものの、ずっとペット不可の住居で犬が飼えない環境だった細川さん。いざ飼える環境になり、「犬を家族にするのは自分の時間を使うということ。それができるかどうかを家族全員でよく話し合いました」といいます。

その結果、全員が「できる」ということで、2019年11月に天征くんを迎え入れました。

「犬を飼う」という20年越しの夢が叶ったことを泣いて喜んだという娘さんを中心に、お世話は家族全員で協力しておこなっています。

仕事の関係上、勤務時間が不規則な息子さんや娘さんは仕事前や夜勤明けでも散歩に行き、友達とよく遊びに行くという2番目の息子さんも、誰も散歩に行けない日は率先して早く帰宅してお世話をするという愛犬中心の毎日です。

できる人が快くやる!をモットーに家族で分担 家族全員での「愛犬貯金」

息子さんの洋服にくるまれてまったりくつろぐ天征くん
最初はきちんと分担できていても、何年も継続するとなるのはなかなか難しいもの。
家族全員で協力しあえるコツはあるのでしょうか。

「『やらなければいけないと嫌々するより、できる人が快くやる!』というのが我が家のモットーなので、お世話をするにあたって特に決まりごとはなし。基本的には前日の夜、翌日の予定を話し合い、誰が散歩に行けるのかなど調整をしています

「家族に迎え入れると決めた以上は責任をもってお世話する!」と最初に決めたこと、医療関係で働く家族が多く、子どもが小さいころから命の大切さについて話していたこと、このようなことが家族全員でしっかりお世話ができている理由かもしれないといいます。

また、それぞれが毎月定額を缶に入れ、何かあったときに愛犬のために使おうという「犬貯金」も。そういった小さな積み重ねが、「愛犬は家族」という意識を高めることにも役立っています。

家族全員で出かけるときは愛犬も必ず一緒に

毛布とあそぶこととお兄ちゃんが大好きな空征くん
もともと家族仲がよく、リビングに家族全員でいることが多かったという細川さん一家。

「それまでは同じ空間にいてもそれぞれが別のことをしている感じでしたが、天征を迎え入れてからは愛犬の話題を中心にそれぞれの近況報告をしたりと、より会話が増えました」。
どこかへ外出するときは必ず、愛犬が一緒に行けるかどうかを確認。万が一どうしても一緒に行けないときは家族の誰かが家に残り、なるべく預けることはないようにしています。

早起きになったこと、そしてお散歩などで運動の習慣がついたこともよかったという細川さん。2022年2月には同じく柴犬の空征くんを新たに迎え、多頭飼いをスタート。2頭がいることで毎日がさらに充実しています。
取材協力・写真提供/細川さん(東京都)
Instagram(@ sibainu_tenku)
取材・文/青柳恵美香
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