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息子がどん底にいた時期に、まるでエールを送っているようだった——愛犬と家族の絆を感じた、不思議な出来事
「頭にハート模様があるウィルは、まさに我が家に“愛”を運んできてくれました」と話す、Tさん(愛知県)。愛犬・ウィルくん(取材当時4才)との出会いは、必然だったのではないかと感じているといいます。
息子さんが実家に連れてきたウィルくん ふたりの絆を感じる出来事が

ウィルくんは4年前に、独立していたTさんの息子さんが家族に迎えたコでした。ウィルくんの名前の由来は、息子さんが「WILL(未来)まで、一緒にいられるように」という願いを込めて名づけたのだとか。
その後しばらくして、息子さんが実家に戻ってくることになり、Tさんご家族はウィルくんと一緒に暮らすことになったのでした。
じつは、Tさんの息子さんはプロボクサーなのだとか。プロになってから満足のいく結果が残せず、悩み苦しんでいた時期があったそうですが、そんなときに息子さんとウィルくんの絆を感じた出来事があったそうです。
Tさん:
「再起をかけて臨んだ試合で、息子は両目のまぶたを負傷し、ドクターストップになり敗退という悔しい結果になりました。
試合後の真夜中、宿泊先のホテルにいる息子から『応援してくれたのにごめん…』とLINEのメッセージがきたんです。そこで、不思議な出来事が起こって…。
マナーモードの設定なので、別の部屋で寝ているウィルはLINEの通知に気づくはずがないのですが、息子からメッセージが来た瞬間、ウィルは『クークークー』と小さい声で鳴き始めたんです」
Tさん:
「最初は、夜鳴きの始まりじゃないかと心配しましたが、その後も息子からメッセージが来ると、ウィルは『クークー』鳴くことがあったんです。あまりにタイミングがいいので、驚いてしまって。
落ち込んでいる息子を励ましたかったのか、これはきっと『ウィルが息子に送るエールなんだ』と感じたんです」
Tさんはこのとき、ウィルくんへの愛おしい気持ちが倍増したといいます。それと同時に、犬が持つ不思議な力を感じたと話していました。
ウィルくんは、家族みんなを繋いでくれる存在
息子さんのことが大好きなウィルくん。息子さんに対する甘え方がほかの家族とは違うようで、Tさんは「ふたりは特別な絆で繋がっているんだと思う」といいます。
現在、息子さんは実家から離れて暮らしているそうですが、「ウィルにとって、息子は特別な存在なんだ」と、日々感じているそうです。

また、ウィルくんは、息子さん以外の家族にも影響を与えているのだとか。
Tさん:
「犬が苦手な娘が実家に戻ってきて、同居することになりました。最初はウィルの存在に戸惑っていましたが、1年間一緒に住んでみると、ウィルの表情の変化に気づけるまでになったんです。それに、ウィルのおかげで、娘は情緒豊かになったような気もします。
夫は単身赴任なこともあり、家族バラバラで過ごしてはいるのですが、ウィルの話題でLINEが盛り上がったりと、ウィルは家族みんなを繋いでくれる存在ですね」
Tさんご家族にとって、なくてはならない存在になったウィルくん。Tさんはウィルくんと一緒に暮らし始めて、散歩に行くことで運動の時間が増えたなど、犬と暮らす魅力を実感しているといいます。
最後に、ウィルくんへの思いをこのように話していました。
Tさん:
「ウィルは、家族みんなの心を愛で満たすために、必然的に巡り合えたと思っています。ウィルは、私たちのことを大切に思ってくれています。私も、ウィルの目に見えない気遣いなどにも気づいてあげられるような存在になりたいと思っています。
ウィルには、1日でも長生きしてもらえるように。ウィルと過ごす1日1日を、これからも楽しみ続けていきたいですね」
写真提供・取材協力/Tさん(愛知県)
Instagram(@heartbeagle.willさん)
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文/雨宮カイ
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