犬を飼っている方や犬が好きな方なら、テレビなどで「飛行犬(そら飛ぶいぬ)」を見たことがあるのではないでしょうか。まるで空を飛んでいるかのような躍動感のある写真は、普段の愛犬の姿とは違った、犬という動物の魅力が伝わってきます。
飛行犬 (そら飛ぶいぬ)とは
「飛行犬(そら飛ぶいぬ)」とは、ワンちゃんが全力疾走するさい、四本足全てが地面から離れ、宙に浮いて、あたかも空を飛んでいるように見える写真のこと。2005年に新しく作り出された言葉(造語)で2009年に商標登録されました。
飛行犬の撮影は兵庫県淡路島の南あわじドッグラン・飛行犬撮影所にて2005年に始まり、現在では全国各地で飛行犬撮影会が開催されています。なんと、2022年末までに、約50,000頭のワンちゃんが、飛行犬撮影会に参加したそう。2021年2022年とテレビCMに飛行犬が採用され、全国の動物病院でも飛行犬の写真が掲示されました!
「私は、ワンちゃんは野山を駆け巡り自由に生きている姿が本来の姿で有ると考えています。躍動感のある写真がこれまでのペット写真とは全く違ったひとつのジャンルとして確立するのではないかと思い立ち、新しいジャンルの写真を撮影するようになりました」と、
飛行犬撮影所 元祖飛行犬写真家 的場信幸さん。
南あわじ市出身の的場さん。もともとは、地元の淡路島で、ワンちゃん撮影スタジオ、そして、ドッグランを始めたそうです。「ですが、どちらもなかなかお客さんが来ない。そこで、ドッグランを屋外スタジオにすることを思いつきました。」そうして撮影された思いっきり走り回る生き生きした写真のなかに、偶然、ワンちゃんが飛んでいる瞬間の写真がありました。「お客さんが、『これ、いいですね!』と言ってくださったことが、飛行犬の始まりだったそうです。
その後、2010年、NHKのニュース番組で紹介されたことがきっかけで注目されたそう。それ以降、的場さんは、全国で飛行犬の撮影会ができる体制を作り、現在では、西日本本部と、東日本本部にカメラマンが10数名いて、日本中で撮影会を開催されているそうです。
飛行犬(そら飛ぶいぬ)がいっぱい!
「飛行犬(そら飛ぶいぬ)」は、カメラマンと飼い主さんとワンちゃんが作り出す、これまでになかった新しいスタイルです。ワンちゃんが大好きな飼い主さんに向かって思い切り走りだす。カメラマンはその走っている一瞬から飛んでいる姿を写しとめます。人もペットも、楽しいとき、一生懸命なとき、とてもいい表情を見せてくれます。ポーズだけじゃなく、表情にも注目してみてくださいね」と的場さん。
今回、この記事でご紹介している写真は、その飛行犬撮影所のプロカメラマンの撮影のものを特別に掲載させてもらっています。さらにベストショット、ご堪能ください!
「最近、飛行犬撮影を語る撮影者が横行しているようですが、私たちとはまったく関係がありませんのでお気をつけください。空を飛んでいるワンちゃんの一瞬の写真を撮り始めたのが、飛行犬撮影所です。19年間の飛行犬撮影実績と、各種メディアで取り上げて頂いている実績は、飛行犬撮影所グループだからです。くれぐれも、ご注意頂きまして飛行犬撮影会へのご参加をお待ちしております。」と、
飛行犬撮影所 元祖飛行犬写真家 的場信幸さん。
飼い主さんに思いっきり走り寄ってくる愛犬のいきいきとした表情と躍動感は、一生の思い出になりそうですね。みなさんも、ぜひ撮影会に参加してみてはいかがでしょうか。
飛行犬撮影会にご参加頂きましたワンちゃんは、無料で、飛行犬写真集に掲載されます。
※飛行犬 (そら飛ぶいぬ)とは2005年に新しく作り出された言葉(造語)で2009年に商標登録されました。(そら飛ぶいぬ)飛行犬は、㈲淡路デジタルの登録商標です。
取材・文/いぬのきもちWeb編集室
取材協力/元祖 飛行犬写真家 的場信幸さん