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愛護団体と連携し運営「さいたま市動物愛護ふれあいセンター」vol.3

人と動物が快適に過ごせる社会づくりを目指し、地域に密着した「さいたま市動物愛護ふれあいセンター」の取り組みを紹介します。

※保護犬の情報は2018年4月10日現在の情報です

1回目の記事|人と犬のふれあいの機会を提供する「さいたま市動物愛護ふれあいセンター」vol.1

2回目の記事|休日や夜間の対応しオープンな施設へ「さいたま市動物愛護ふれあいセンター」vol.2


「さいたま市動物愛護ふれあいセンター」と協力をしている愛護団体からチワワのもずくくんを引き取った浅野博之さん・麗子さん夫婦

志の高いセンターに愛護団体が協力

「さいたま市動物愛護ふれあいセンター」(以後センター)には、保護された犬猫を引き出し、新しい飼い主さんとの出会いを探す動物愛護団体の登録が、犬だけで7つほどあります。そのうちのひとつ「ハッピーポゥズ」は2011年に発足し、小・中型犬を中心に引き出している団体。このセンター以外にも、川越市保健所や埼玉県動物指導センターなど埼玉県内の行政施設からの引き出しも行っています。現在、一時預かりボランティアを含め、総勢30名ほどのスタッフが犬の世話や譲渡会を定期的に行っています。

右から「ハッピーポゥズ」代表の青木さん、高田さん、柳瀬さん。引き取る犬のおなかを触って健康チェック。避妊手術を早めにすることを検討
取材日は、センターから相談があったトイ・プードルのオトハちゃんを引き取るため、代表の青木かつえさん、高田明代さん、そして一時預かりの柳瀬みちよさんがセンターを訪れました。健康状態も良好な穏やかでやさしい性格のオトハちゃんには、きっと素敵な出会いが待っているはず、とさっそく次回の譲渡会に参加することが決まりました。

「このセンターは犬の健康チェックもこまやかに見てくれて、どんなときも臨機応変に対応してくれるからとてもありがたいです」と話す高田さんは、センターの意識の高さを常に実感しているそうです。

保護されている別の犬を職員といっしょに見る青木さんたち。前足を痛めていたこの犬も引き出すことができないか相談中

保護犬を迎えて広がった幸せを共有できる仲間たち

2015年10月にこの団体に保護されたチワワのもずくくん。1カ月ほど一時預かりボランティア宅で過ごしたのち、縁あって浅野博之さん・麗子さん夫婦のもとへやってきました。すでにしじみちゃん(チワワ)を飼っていた浅野さん夫婦。

「しじみが3才になったころ、もう1頭チワワを飼いたいと思ってネットを見ていたんです。そこでもずくの一時預かりの方のブログにたどり着きました。もずくは生まれつき足にゆがみがあると記されていました。しじみも生後半年のころ、パテラ(膝蓋骨脱臼・しつがいこつだっきゅう)で足を手術したので、少しは接し方もわかるかなぁと思って申し込みをしました」と話す博之さんのひざの上では、もずくくんが安心しきった様子でくつろいでいました。

博之さんがクルッと手を回すと、2頭同時に回転する得意ワザを披露


譲渡の際に取り交わした誓約書。動物病院の診察や投薬履歴なども細かく記載されている


近所のお散歩コースでは足取りも軽やか。この先に大好きな麗子さんの実家があるからだとか
「義母は犬が苦手だったのですが、フレンドリーなもずくが来て変わったんです。今ではもずくたちに会えるのを楽しみにしてくれています。それにもずくのおかげで、人の輪が広がりました。ハッピーポゥズの譲渡会にお手伝いに行ったり、年に一度行われる卒オフ会に参加したり、しじみともずくといっしょに出かけられる幸せはこの上ないものです」と話す浅野さん夫婦。2頭を抱きしめながら、満面の笑みを見せてくれました。

1回目の記事はコチラから>>

いぬのきもちWEB MAGAZINE|人と犬のふれあいの機会を提供する「さいたま市動物愛護ふれあいセンター」vol.1

2回目の記事はコチラから>>

いぬのきもちWEB MAGAZINE|休日や夜間の対応しオープンな施設へ「さいたま市動物愛護ふれあいセンター」vol.2

出典/『いぬのきもち』2018年6月号
取材・撮影・文/尾﨑たまき
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