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「子どもに命の大切さを教えるには」【連載】おばあちゃん犬がやってきた 第4回

こんにちは。二児の母でもあり、二頭の犬と二匹の猫と暮らしているtamtamです。
一年前、私たち家族は、ある一頭の犬を新しい家族として迎えました。
子供たちにとっては初めて一緒に生活を送る犬。
わが家が新しい家族として迎えたのは、子犬でも流行りの犬種でもない、雑種の15才のお婆ちゃん犬でした。

前回でやっと、シロさんを迎えることが決まった我が家。
当時、4歳と1歳の子ども達にはシロを迎える前に、ぜひ生き物の大切さをもっと知ってもらいたい、と思いたちました。そこで……
そう、絵本です。ありとあらゆる犬にまつわる絵本をかき集め、ここぞとばかりに読み聞かせをしようと思ったのです。

愛犬を迎えることをテーマにしたお話、長く連れ添った愛犬の死がテーマのお話などなど。
でも、この作戦には一つ大きな難点がありました。
どの絵本も、自分がものすごく感動してしまうのです!

感情を盛大にのせまくって音読するため、肝心な部分や、最後の結末は読めないことも。
嗚咽まじりの、私の必死な音読に、子どもたちから向けられる心配そうな目(笑)

そこで、我が家のパパさん登場。このパパさん、鋼鉄の涙腺の持ち主なのです。
ちなみに私は今まで、彼の涙を見たことは一度もありません(笑)
パパにナレーターチェンジしたことでようやく「なんで死んじゃったの?」「死んだら何処にいくの?」と、子どもたちもお話に集中することができた様子。
子どもたちにとっても、私たち夫婦にとっても、色んなことを考えられる大切な時間となりました。
ただ一人、当時1歳だったのんちゃんだけはお話を聞いていた割には知らん顔。
そりゃあ、まだ1歳ですから。長いお話を理解するのは中々難しかったかな?
そして、この写真はシロさんを迎えて数か月後。のんちゃんが熱を出したとき、寄り添ってくれたシロさん。

わざわざ絵本を読み聞かせたりして、教えようとしなくても、こうして肌で触れ合っていくうちにそのぬくもりの大切さ、愛おしさをきっと感じていくのかもしれません。
看病疲れの私もこのふたりの姿を見て思わずニンマリ。疲れが吹っ飛んだ瞬間でした。

いつもたくさんのぬくもりをくれるシロさん。
シロが居なくなったとしてもこのぬくもりは忘れないでほしいと思う、親心です。

登場人物・登場犬猫

作者「tamtam」プロフィール

動物病院で動物看護士として勤務後、現在は個人で犬猫を預かり里親を探す「一時預かりボランティア」を続けている。犬猫の保護や介護について、大変な現実だけでなく、楽しさ・幸せをSNSで発信し大きな話題に。
2022年「たまさんちのホゴイヌ」(世界文化社)、2023年「たまさんちのホゴネコ」(世界文化社)を出版。著者印税を動物福祉活動に充てている。

tamtam インスタグラム

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