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プライベートドッグランの歩み〜その3【穴澤賢の犬のはなし】

1回目
2回目
少し前から、山の家のドッグランの拡張作業をしている。そこで、せっかくなのでこれまでの道のりをまとめておこうかと思う。2017年の6月から週末に作業をはじめて、8月半ばには柵も取り付けて形だけはドッグランができた。

ドッグランをひたすら耕す

とはいえ、雑草はまだ残っているし、周囲に根が張り巡らされているので、すぐにまたあちこちから芽が出てくる。人間だったらチクチクして素足で歩けなくくらいだ。大福たちは痛がっている雰囲気はないが、ドッグランというにはしょぼい。
そこで草刈機の刃を土の中まで入れて、根からぶった切っていくことに(刃が石などに当たると危ないので事前に大きな石がないことは確認している)。
ほとんど耕すレベルといっていい。これが正解なのかわからないが、根をなんとかするにはこれしか思い浮かばなかった。悪戦苦闘して、畑のようなふかふかした地面になった。これで少しは走りやすくなったかな。

走りやすくなったけど、新たな問題が

週末の度、何度も耕して9月にはなんとかここまでできた。最初から比べたらかなりドッグランぽくなった気がする。
しかし、雑草がなくなってふかふかした土になって大吉と福助は走りやすくなったが、新たな問題もあった。
足がドロドロになるのだ。特に朝露で土が少し湿っていると、ぞうきんで拭いたくらいでは取れないほど泥だらけになる。そのため、ドッグランで遊んだあとは、部屋に入る前に水を入れたバケツに足を突っ込んで洗わないといけなくなった。

足だけではなく全身が泥だらけ

足だけならまだいいのだが、福助は鈍臭いので、転んだり、大吉に転ばされたりして、顔まで全身泥だらけになったりするから勘弁してほしい。
でもまぁ、楽しそうで何より。頑張った甲斐があったよ。
(つづく)



プロフィール
穴澤 賢(あなざわ まさる)
1971年大阪生まれ。2005年、愛犬との日常をつづったブログ「富士丸な日々」が話題となり、その後エッセイやコラムを執筆するようになる。著書に『ひとりと一匹』(小学館文庫)、自ら選曲したコンピレーションアルバムとエッセイをまとめたCDブック『Another Side Of Music』(ワーナーミュージック・ジャパン)、愛犬の死から一年後の心境を語った『またね、富士丸。』(世界文化社)、本連載をまとめた『また、犬と暮らして』(世界文化社)などがある。2015年、長年犬と暮らした経験から「DeLoreans」というブランドを立ち上げる。

ブログ「Another Days」
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大吉(2011年8月17日生まれ・オス)
茨城県で放し飼いの白い犬(父)とある家庭の茶色い犬(母)の間に生まれる。飼い主募集サイトを経て穴澤家へ。敬語を話す小学生のように妙に大人びた性格。雷と花火と暴走族が苦手。せっかく海の近くに引っ越したのに、海も砂浜もそんなに好きではないもよう。

福助(2014年1月11日生まれ・オス)
千葉県の施設から保護団体を経て穴澤家へ。捕獲されたときのトラウマから当初は人間を怖がり逃げまどっていたが、約2カ月ほどでただの破壊王へ。ついでにデブになる。運動神経はかなりいいので、家では「動けるデブ」と呼ばれている。
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