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完結していなかったドッグラン【穴澤賢の犬のはなし】

雑草が生えてくる ヤマウルシにトゲトゲも

少し前、「プライベートドッグランの歩み」に完結編と書いたが、全然終わっていなかった。すぐに雑草が生えてくるのだ。拡張した部分が顕著で、広げた部分がわかるほどそこだけ雑草がムクムク育ってくる。2週間前に草刈りしたばかりなのに、こんな状態。
多くはクマザサなのだが、中には触るとかぶれるヤマウルシや、トゲだらけの雑草もちょいちょい生えている。この前根っこから抜いたはずなのに、次に行くとなぜか復活している。根が残っていたのだろうか。ウッドチップも撒いてるのに生命力強すぎる。

別のところに生えていたのをアップで撮影してみた

そんなにトゲだらけで何から身を守ろうとしているのか。ちなみに、滑り止めゴム付きの作業用手袋も貫通するので危険。こんなものがドッグランに生えていたらいかんだろう。それにクマザサも気を抜いて放置すれば、すぐに柵の外のようになる。

汗ダクで草刈り作業する日々

そんなわけで、この頃は山の家に行く度に草刈りしている。最初に切り開いたところはもうほとんど生えてこなくなったので、繰り返し草刈りしていると、そのうち諦めてくれるのだろうか。ちなみに、表面だけでなく草刈り機の刃を地面に刺して根まで切るようにしているのだが、まだまだ生えてくる(草刈り機を使うときだけは危険なので大福は室内に入ってもらう)。どれだけ根が深いのか。
草刈りするときは、細かいものが飛んでくるので飛散防止の帽子をかぶり、長袖のツナギを着るようにしているのだが、これが夏場はものすごく暑い。1時間も作業すると、大袈裟ではなく、パンツまで汗でびしょびしょになるほど。
草刈りが終われば、大福が走り回る横で、落ちている枝や刈ったトゲだらけの草を拾い集める。頻繁にかがむため腰が痛くなるが、大吉と福助が踏んだらきっと肉球でも痛いだろうから。

休息のための山の家なのに

ドッグランが広くなったのはいいが、仕事が増えている気がする。山の家には休息を取りに来たはずなのに、疲れ果ててるし。この先、どれだけ草刈りの日々は続くのだろうか。でもうれしそうに元気に走り回ってくれるなら、まぁいいか。



プロフィール
穴澤 賢(あなざわ まさる)
1971年大阪生まれ。2005年、愛犬との日常をつづったブログ「富士丸な日々」が話題となり、その後エッセイやコラムを執筆するようになる。著書に『ひとりと一匹』(小学館文庫)、自ら選曲したコンピレーションアルバムとエッセイをまとめたCDブック『Another Side Of Music』(ワーナーミュージック・ジャパン)、愛犬の死から一年後の心境を語った『またね、富士丸。』(世界文化社)、本連載をまとめた『また、犬と暮らして』(世界文化社)などがある。2015年、長年犬と暮らした経験から「DeLoreans」というブランドを立ち上げる。

ブログ「Another Days」
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大吉(2011年8月17日生まれ・オス)
茨城県で放し飼いの白い犬(父)とある家庭の茶色い犬(母)の間に生まれる。飼い主募集サイトを経て穴澤家へ。敬語を話す小学生のように妙に大人びた性格。雷と花火と暴走族が苦手。せっかく海の近くに引っ越したのに、海も砂浜もそんなに好きではないもよう。

福助(2014年1月11日生まれ・オス)
千葉県の施設から保護団体を経て穴澤家へ。捕獲されたときのトラウマから当初は人間を怖がり逃げまどっていたが、約2カ月ほどでただの破壊王へ。ついでにデブになる。運動神経はかなりいいので、家では「動けるデブ」と呼ばれている。
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