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犬は身振り手振りをよく見ている|連載・西川文二の「犬ってホントは」vol.47
今回は、犬が言葉の意味を理解しているかどうかがわかるお話。「オスワリ」や「フセ」など、犬にさまざまな合図を出しますが、犬は本当に意味を理解し、聞き分けていると思いますか? ひとつひとつ理解している犬もいれば、ざっくりと理解している場合や、人の身振り手振りで判断している可能性も。まずはちょっとしたテストを試してみてください(編集部)
犬にリードをつけ、どこかにつないでください。
次に、腕を後ろに組み、「オスワリ」を言葉で指示してみてください。
オスワリができたのなら、同様に「フセ」を。さらに、フセからオスワリへ。
指示通りに犬が姿勢を変えたのなら、あなたの犬は「オスワリ」と「フセ」の単語の意味を理解している可能性があることになります。
はてさて、結果はどうでした?
なぜ犬は指示通り動かなかったか
実は犬が手がかりとしているのは、言葉だけではないということです。彼らは、我々の飼い主の動き、特に手の動きも、何をしていいかの手がかりにしている。
というか実は、犬にとっては、その手の動きの方が理解しやすいのです。
我々だってお互いによくわからない言語間での意思疎通を行うには、まずは身振り手振りを伴ってのやり取りから……です。
言葉が人間のようになくてはならないというわけではない犬にとっては、なおさらのこと。
後ろに手を組まれ、その身振り手振りがわからない状態では、犬は何をしていいかの手がかりを掴みきれなかった。そういうことなのです。
言葉だけの合図で動かなくてもガッカリしないでOK
それに対して、手などの動きの合図を「視符」といいます。
訓練競技会では「指示は声符のみで」といった訓練科目もあったりしますので、あなたの犬がコンパニオン・ドッグではなく、競技会を目指している犬であるのなら、声符のみの指示に反応するようトレーニングする必要があるでしょう。
でも、家族として迎え入れたコンパニオン・ドッグであるのなら、身振り手振り(視符)を伴った合図で、犬が動いてくれるのであれば、コミュニケーション上、なんら問題はありません。
つい立て越しに指示を出すなどといったことも過去には
これ、90年代にインストラクターを目指している段階で、トレーニングレベルをチェックする方法として、私が学んだことのひとつです。
なんでこんなチェック項目を学ぶ必要があったか?
前回のコラムで取り上げたように、当時はコマンド、号令と言った言葉を当たり前のように使っていた。
今思い起こせば、声符のみでコントロールできるようにすべきと、コンパニオン・ドッグのトレーニングといえども、まだまだ訓練の延長線上にあったのだなと思います。
さてと、冒頭のオスワリからフセ、フセからオスワリの指示。今度は手を後ろに組まずに、身振り手振りもつけてやってみてください。
え? オスワリからフセはできたけど、身振り手振りをつけてもフセからオスワリができない犬がいる?
それは困りましたね。
身振り手振りをつけてもフセからのオスワリができない。それはなぜなのか。
ではでは、その理由を次回お話することといたしましょう。
写真/Can ! Do ! Pet Dog School提供
https://cando4115.com/index.html
西川文二氏 プロフィール
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