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”使い捨て”にされた鳥猟犬を救いたい!ある女性が立ち上がった!

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捨てられてしまった鳥猟犬(鳥専門の猟犬で、人がしとめた獲物を見つけてくる犬)をおもに保護し、一般家庭へと譲渡する活動を行う千葉県市川市の「ガンドッグレスキュー CACI」の活動をご紹介します。

これまで一般家庭に譲渡された数は1,000頭以上!

今回お話を伺ったのは、「ガンドッグレスキュー CACI」を立ち上げた、代表の金子理絵さん。写真は、金子さんらによって保護され、現在シェルターで新しい飼い主さんを待つ鳥猟犬たち。

一部のハンター(鳥獣を狩猟する人々)によって捨てられてしまったセターやポインターなどの鳥猟犬を保護し、一般家庭に譲渡する活動を行うガンドッグレスキュー CACI(以下CACI)。
そのシェルターは、千葉県市川市の静かな住宅街にあります。
シェルターには、飼育放棄された鳥猟犬たちが、多いときで20頭収容されることもあります。

「鳥猟犬はしつけをしっかりしないと飼うのは難しい犬といわれています。
ここでは、保護した鳥猟犬のケアだけでなく、家庭犬になれるよう、ドッグトレーナーとボランティアの協力を得て、トレーニングも行っています」
と代表の金子理絵さん。   

現在までにCACIから一般家庭に譲渡された鳥猟犬は1,000頭以上に上るそうです。

センターにいる殺処分対象の鳥猟犬を救いたかった

2009年にCACIで保護したポインターのリースちゃん(推定13才)。保護当時、足を骨折していたため、治療をしたそう。

幼少のころから犬が大好きだった金子さんが、犬の保護活動を始めたのは1993年。
千葉県の塩浜護岸沿いに数多くの犬が捨てられているのを発見し、なんとかしようと思い立ち、自身で「コンパニオンアニマルクラブ市川」を立ち上げました。

「そのころは犬種を問わない保護活動をしていましたが、あるとき千葉県動物愛護センターに行ったら、5~6頭の鳥猟犬が収容されているのを見たんです。
『この犬たちはどうなるのですか?』と職員さんに伺うと、『鳥猟犬は家庭犬にはなれないのですべて殺処分です』と言われ、ショックを受けたんです」

鳥猟犬のレスキューに特化した動物保護団体の誕生

CACIでは、鳥猟犬たちが家庭犬として迎え入れられるよう、しつけを行いながらお世話をしているそう。散歩に連れ出す際、われ先にと外へ出たがる犬にマテを指示し、興奮を抑える練習も。

周辺に、スポーツとしての猟を楽しめる場所が多数あるからか、千葉県の動物愛護センターで捕獲される鳥猟犬の数は、他県に比べ群を抜いて多いとのこと。
金子さんは、その現状を変えたいと思い、2008年にCACIを設立しました。

「千葉県の犬の殺処分数を減らすためには、鳥猟犬を率先して保護する必要があったんです。
一部のハンターが鳥猟犬を捨てる理由は
『犬が高齢になったり、病気になったりして使えなくなった』、
『訓練したが猟に向いていない犬だった』などがあります」

金子さんはハンターの方々に鳥猟犬を使い捨てにしないよう、働きかけていくことも大切だと思ったそうです。

家庭犬としてのトレーニングが難しい鳥猟犬の気質

保護犬たちのゴハンの準備を行う登録ボランティアさんとスタッフ。保護犬たちはそれぞれ疾患を抱えていること多く、ゴハンの内容も1頭1頭異なるのだそう。

そして、いざ鳥猟犬を保護して、お世話を始めた当初は、試行錯誤の連続でした。

「鳥猟犬の多くは、外のおりで飼われるので、家庭での生活を知らないんです。
たとえば、毛布の上で寝た経験のない犬は、シェルターのケージ内に敷いた毛布を食べてしまったり、またケージ内で糞尿まみれになったり、最初は本当に大変でした」

こうした犬たちを一般の家庭に譲渡できるよう、金子さんはドッグトレーナーの指導のもと約35名の登録ボランティアとともに、粘り強く犬たちに向き合っています。


次回は、CACIの活動内容の詳細や、代表・金子さんが考える今後のビジョンなどについてご紹介します。



※各情報は2020年8月4日現在の情報です。

出典/「いぬのきもち」2020年10月号『犬のために何ができるのだろうか』
取材・文/袴 もな 撮影/筒井聖子

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