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セラピードッグに会ってきました【いぬねこボランティア部活動報告】
高齢者や病気の人の心と体に寄り添うセラピードッグ
今回、いぬねこボランティア部は、セラピードッグを育成している音楽家で「(一財)国際セラピードッグ協会」代表の大木トオルさんにお話を伺いに行ってきました。
日本初の認定セラピードッグ「名犬チロリ」
通常では2年半かかるセラピードッグ訓練カリキュラムを、チロリは、なんとわずか半年でクリアし、日本初第一号認定セラピードッグに。チロリは、AAT(動物介在療法)の礎を築き、その功績が認められ国などから30以上の表彰状、感謝状を授与されたそうです。
セラピードッグの訓練中の様子
当日は、3頭のセラピードッグとハンドラーさん(※セラピードッグに指示を与える人)による訓練を見学させていただきました。
高齢者や病気やケガで障がいが出た方のリハビリに寄り添うことを想定して、セラピードッグは人の足に触れない程度の距離を保ちながら、人の左側で、人の速さや歩き方に合わせて歩きます。
ハンドラーさんが、普通の速さ、速足、駆け足、ゆっくり、杖使用の歩行、障害物がある場合の歩行、車いすとの歩行など、様々なシーンを想定した歩行を行いますが、ハンドラーさんの指示により、即座に反応して歩くスピードを変えていくセラピードッグたち。その対応力と柔軟性に驚かされました。
殺処分寸前の犬や被災犬が、セラピードッグに
犬たちは、心身の健康を回復した後、2年以上かけて45を超える教育カリキュラムをマスターし、各施設での実習を十分に重ねた後に、セラピードッグとして認定されます。
犬種や年齢は問わず、体に障がいがあっても克服して活躍している犬たちもいるそうです。育成までの時間に差はあれど、途中でセラピードッグになれなかったという犬はまだ1頭もいないそうです。
セラピードッグにとっての何よりのごほうびは「ほめられる」こと
犬のしつけとしては、何かできたらごほうびとしておやつなどの食べ物を与えることが一般的ですが、セラピードッグにとってのごほうびは「思いっきりほめられる」こと。
セラピードッグは、高齢者や病気の方を助けるための存在なので、食べ物ではなくほめることを喜びと感じるようにトレーニングをするそうです。
伺った当日も、トレーニング中はとても静かで一生懸命な犬たちが、終了後、ハンドラーさんにたくさんほめられて大はしゃぎしていて、訓練中とはまるで別のコのようでした。
実際の活動現場でも、訪問先の患者さんからほめられることを喜びと感じることができるからこそ、セラピードッグとして活躍できるのですね。
次回は、セラピードッグたちの実際の活躍している様子についてご報告します。この記事をご覧になった皆様の感想もよかったらお聞かせください。
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