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セラピードッグの活動内容とは【いぬねこボランティア部活動報告】

(一財)国際セラピードッグ協会代表の大木トオルさん/セラピードッグとハンドラーさんたち
「セラピードッグ」とは、高齢者や患者さんの心身の状態と向き合い、リハビリに寄り添い、対象となる方々の症状に合わせた治療のケアをする犬のこと。全国の高齢者施設や病院以外にも、児童施設、教育現場、被災地への訪問など、幅広く活動しています。

前回 の記事ではセラピードッグのこと、実際の訓練の様子などを報告しました。今回は、セラピードッグたちの実際の活動についてご紹介します。
前回に引き続き、(一財)国際セラピードッグ協会代表の大木トオルさんにお話をお聞きしました。

高齢者や病気の方に寄り添い、励ますのがセラピードッグ

セラピードッグたちは、全国の高齢者施設や病院などに行き、対象となる方々の症状にあわせて活動をしています。たとえば、歩くのが難しくなった高齢者の方と一緒に歩いてリハビリのサポートをしたり、ベッドから起き上がれない方に寄り添うなどの患者さんとのふれあいを通して、元気を取り戻すお手伝いをしています。

セラピードッグは、病院や高齢者施設等の個室で、ベッドから起き上がれない方に活動する時のトレーニングも行い、部屋へ入るところから、ベッドまでの犬の誘導、ベッドから離れる時の動き、退室までのベッドマナーもしっかり学んでいるそうです。だからこそ、ベッドから起き上がれない患者さんも安心して触れ合うことができるのですね。

「実際に病院、施設等で活動しておりますが、セラピードッグたちに触れあうことを、とても楽しみにしてくださっている患者さん、高齢者の方々がたくさんいらっしゃいます。
初めはなかなか打ち解けられなくても、いつしか名前を呼び、犬と触れ合うことで、とても素敵な笑顔、穏やかな表情をされる方々をたくさん見て来ました。
セラピードッグたちの力は計り知れないと感じています。」(大木さん)

コロナ禍の現在は、オンラインによるセラピードッグ活動中

オンラインによりセラピードッグの活動中の様子
コロナ禍の現在、施設への訪問が難しくなっているため、新しい試みとして「オンラインセラピードッグ活動」をはじめたそうです。
画面越しにセラピードッグと対面した患者さんはとても喜んでいて、セラピードッグたちも、オンラインであっても仕事として認識して行動し、名前を呼びかけられたらうれしそうな反応をしていたそうです。

大木さんは、「会うことが大切とされていたセラピードッグだったので、オンライン活動に、当初、もっとも懐疑的だったのは自分だったかもしれない」と笑いつつ、画面越しでも十分コミュニケーションが取れること、なにより、セラピードッグはどんな環境でも仕事をまっとうしようとする強い気持ちがあることを改めて再認識できたとおっしゃっていました。

人と一緒に暮らせない犬や猫を1匹でも多く減らす活動に向けて

トレーニング中のセラピードッグ・だいだい(推定8才)
セラピードッグたちの活躍を通して、わたしたち「いぬねこボランティア部」ができることを考えるきっかけをいただきました。セラピードッグのような存在を知っていただくことも、わたしたちにできる活動の1つですが、「実際に汗をかいた活動をしたい」という気持ちも強くなりました。人と暮らせない犬や猫を1匹でも多く減らすために出来る活動を引き続き考えていきます。

今後も不定期ですが、活動内容を報告してまいります。この記事をご覧になった皆様の感想もよかったらお聞かせください。
文/いぬねこボランティア部 担当K

いぬねこボランティア部の活動報告はこちら

国際セラピードッグ協会

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