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各家庭に幸せを運んできてくれる、元保護犬の鳥猟犬たち

捨てられてしまった鳥猟犬(鳥専門の猟犬で、人がしとめた獲物を見つけてくる犬)をおもに保護し、一般家庭へと譲渡する活動を行う千葉県市川市の「ガンドッグレスキュー CACI」の活動をご紹介します。

1回目の記事|使い捨てにされた鳥猟犬を救いたい!ある女性が立ち上がった!

2回目の記事|鳥猟犬を保護する団体がひとつでも増えれば……。ある保護団体代表の願い

幸せな家庭犬となった、元保護犬のポインター

CACIから一般家庭に迎え入れられたポインタ―のリーシャちゃん。こちらは、フィールドトライアルの大会に初めて参加したときのワンシーン。(写真/飼い主さん提供)
動物保護団体「ガンドッグレスキュー CACI」。
代表の金子さんを中心に、おもにセターやポインターなどの鳥猟犬を保護、譲渡している団体です。

3年前にそのCACIを卒業して、家庭犬として幸せな毎日を送っているポインターのリーシャちゃん。
飼い主さんは、東京都にお住まいのUさんです。
先代犬が亡くなり、次の犬を迎えたいと思っていたところ、セターを飼っている友人からCACIを紹介されました。

「CACIのホームページでリーシャを見たとき、先代犬と目が似ているな、と思って代表の金子さんに問い合わせをしたんです。
ポインターは初めて飼う犬種でしたが、金子さんから親身なアドバイスを受けたので、迎えるうえでの不安はありませんでした」
とUさん。

いよいよ保護犬との暮らしがスタート!

リーシャちゃんを迎えてから、アウトドアを楽しむようになったと話すUさん。(写真/飼い主さん提供)
迎え入れた当日、リーシャちゃんは家に着くなりすぐにソファに飛び乗ってくつろいだといいます。

「初めて家に来たとは思えない自然な振る舞いだったので、『あ、これなら絶対大丈夫!』って確信しました(笑)」

その後、CACIから鳥猟犬を迎えたほかの家族とも交流をもつようになり、あるとき、仲間のひとりから『フィールドトライアル』をすすめられたそう。

迎えた愛犬とアウトドアスポーツに挑む

こちらは、2013年に東京のあるご家庭に迎えられた、ポインターのゾーイちゃん。2019年にフィールドトライアルの大会で優勝しました!(写真/飼い主さん提供)
フィールドトライアルとは、ハンドラー(飼い主さん)と鳥猟犬が1チームとなり、2チームで競うアウトドアスポーツ。
自然の山林などの草むらに仕込まれた獲物を、犬がハンドラーの指示に従って規定の時間内に見つけ出し、決められたポーズでハンドラーの到着を待つなどのルールがあります。

「これは、鳥猟犬がもつ本来の能力を発揮させてあげられる、とてもよいスポーツだと思いました。
専門のトレーナーさんと練習を積んで、大会にも2度出場できました。
私も楽しめるし、リーシャとの絆も深まったように思えます」(Uさん)

各家庭に幸せを運んでくれる鳥猟犬たち

千葉県に住むご家族に譲渡された、セターのりあんちゃん(左)と、ブリタニー・スパニエルのいくらちゃん(右)は大の仲よし!(写真/飼い主さん提供)
リーシャちゃんが来たことで、Uさんのライフスタイルは大きく変わり、次の大会に向けて楽しく練習をする毎日だそう。

リーシャちゃんだけでなく、CACI卒業犬のなかでは、フィールドトライアルで優勝を果たした犬、飼い主さんとのアウトドアライフを思い切り楽しんでいる犬などがいます。

金子さんの大変な努力によって、幸せをつかんだ鳥猟犬たちは、その家族の生活も充実したものに変えてくれています。
※各情報は2020年8月4日現在の情報です。

出典/「いぬのきもち」2020年10月号『犬のために何ができるのだろうか』
取材・文/袴 もな 撮影/筒井聖子
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