プニプニとした感触が魅力的な、犬の肉球。犬が健やかに生きていくためにも欠かせないパーツのひとつですが、実はケガやトラブルを起こしやすい部分でもあります。今回は、犬の肉球を守るために気をつけたいポイントを解説します。
肉球はケガやトラブルを起こしやすく、治りづらい!
肉球は地面に直に接しているため、散歩中のケガややけどなど、さまざまなトラブルを起こしやすい部分です。さらに犬自身の体重を支えているうえ、歩くときに力がかかってゆがむため、小さなケガでも痛みが強く、傷もなかなか治りにくい部位。
とくに足裏は異変に気がつきづらく、愛犬が足を上げていたり、引きずっていたりして初めてケガに気づくこともあります。
愛犬の肉球を守るためにも、散歩のあとなどに、毎日チェックする習慣をつけましょう。
スキンシップを兼ねて、肉球をチェックしましょう
肉球のふだんの色や状態を把握しておけば、少しの変化にもすぐ気づくことができます。
- 表面がガサガサしていないか
- ひび割れや出血がないか
- 赤みや腫れはないか
- 分厚くなっていないか
- かたくなっていないか
- 変なニオイはしないか
上記のような異変がないか、気にかけておくようにしてください。また、ふだんから足先を触ることに慣れさせておくのも大切です。
肉球の健康のために気をつけたいことは?
とくに空気が乾燥する寒い季節は、肉球も乾燥し、ひび割れを起こすこともあります。散歩のあとは保護クリームやワセリンなどで保湿をしてもよいでしょう。保湿剤などを処方してもらうのもおすすめ。
触ってもガサガサ引っかかりのないなめらかな表面で、適度にしっとりしている状態が理想的です。
やけどやケガに注意!
肉球が黒っぽい色の犬も多く、形が入り組んでいるため、やけどや小さな傷があっても気がつきにくいもの。
よく観察して、万が一傷や出血に気づいたら、傷口をきれいな水で洗ってガーゼなどでおおい、動物病院を受診しましょう。
散歩中のケガから肉球を守るには、靴や靴下の着用も効果的です。
お手入れのしすぎに注意!
過度のお手入れはかえって肉球のトラブルを招きます。健康な犬の肉球はうるおいがあるため、散歩後などの汚れはタオルで足を拭くだけで十分です。ゴシゴシ拭いたり、洗ったあとしっかり乾かさずにいたりすると、雑菌が繁殖しやすくなり炎症が起きる原因にも。
先述したポイント以外にも、散歩の場所に気をつけたり、愛犬が足先を頻繁になめていないかなどをチェックしたりすることで、肉球の健康を守りやすくなります。いずれの場合でも、常日頃から愛犬の肉球を観察し、異変が起きたらすぐに気づけるようにしたいですね。
参考/「いぬのきもち」2021年2月号『ぷにぷにの形、役割、お手入れ方法など 意外と知らない 肉球の話』(監修:「石田ようこ 犬と猫の歯科クリニック」院長 石田陽子先生、哺乳類学者 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
文/kagio
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。