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犬の歯石除去を考えたほうがよいタイミングは? 獣医師がポイントを解説
この記事では、犬の歯石除去を考えたほうがよいタイミングや歯石除去後に必要なケアなどについて、いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
犬の歯石除去を検討すべきタイミングは?
「歯石除去のタイミングは、そのコの状態によって異なります。まず愛犬の歯石のことで悩んだら、動物病院を受診して相談しましょう。
絶対に歯科処置が必要なものについては…
- 歯がぐらついている
- 歯肉が減っている
- 歯肉が腫れている
- 口の中がヘドロのようになっている
「そうですね。動物病院での歯石除去は全身麻酔が必要になりますが、ほかの疾患があるなど体の状態によっては、処置ができないこともあります。
体の状態含め、愛犬が今どのような状態かを動物病院で診てもらってください」
歯石除去をしても、歯石が付きやすい犬もいる?
「歯石が付きやすいタイプのコは付きます。そして、うまく歯磨きをしても歯石が付いていくことは普通のことです。
しかし、歯磨きをしないと元に戻るスピードは速く、本当にあっという間です。歯石除去の後も油断しないで、歯磨きをしてください。
歯磨きが難しく歯石が付いてしまったのであれば、ぜひ飼い主さんも歯磨きの練習をしましょう。動物病院では歯磨きの仕方も教えてくれるので、一緒に練習していくことができます。
少しずつ歯磨きをレベルアップしていくことで、より歯石が付きにくくなります。いろいろな方法があるので、合った方法で続けましょう」
「そうですね。歯磨きをしていても、歯石が少しずつでも付いていくことは普通のことです。ある程度のところで歯石除去でリセットをすると、歯石からくる病気の予防になります。
歯石除去のタイミングについては、かかりつけ医と相談してみてください」
愛犬の歯石除去をすべきか悩んでいる飼い主さんへ
「かかりつけ医に歯石除去を勧められているのであれば、やったほうがよい状態だといえます。
飼い主さんが迷われるのは、全身麻酔をかけるからだと思いますが、去勢手術や避妊手術をして何事もなかったのであれば、そこまで不安視しなくてもよいと思います。
あとは、歯石除去をしたいが持病があって、麻酔が難しいと思われる場合でしょう。動物病院の体制によってはできることもありますので、他の病院を紹介してもらったり、相談してみることもひとつです。
しかし、一日一日が大事な状態であるほど愛犬が弱々しいのであれば、麻酔はできないでしょう。どちらが命にかかわるのかを考えます」
「そうですね。かかりつけ医と相談しながら、よりよい方法を見つけてください。
そのためには、かかりつけ医とはいつでも相談できる関係を日頃からつくっておくことも大切だと思います。それだけでも、飼い主さんの不安は減りやすいでしょう。
些細なことであっても、ぜひかかりつけ医に相談してみてください」
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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