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正しくブラッシングできてる? 犬の皮膚・毛のお手入れ正解ケア

愛犬への日頃のお手入れのひとつである“ブラッシング”。なにげなく行っているケアが、もしかしたら愛犬に痛みやダメージを与えてしまっているかもしれません。

正しいブラッシングをするためには、まず犬の皮膚と毛の構造を知ることが大切です。
獣医師の石田陽子先生にお話を伺いました。

犬の皮膚は人より薄く、毛で蒸れやすい!

笑顔のポメラニアン
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬の皮膚をおおう表皮はとても薄く、人と比べてわずか5分の1の厚さしかありません。そのため、それを補うために全身を被毛で覆って保護しています。
犬の被毛は、ひとつの毛穴から数本の毛が生えているため、濡れると乾きにくく蒸れやすい構造です。ちなみに、被毛が二重構造になっている犬種(チワワやポメラニアンなど)では、ひとつの毛穴から上毛と下毛という長さが異なる2種類の毛が生えています。

濡れた毛を自然乾燥させたり、根元から力任せにブラッシングするのはNG!

犬のブラッシング NG例
参考・写真/「いぬのきもち」2021年9月号『カンチガイばかりのお手入れは病気の原因に! 体のしくみを見てわかるお手入れ』
前項で述べたように、犬の被毛は構造的に乾きにくいため、雨の日の散歩後などにタオルで体の表面を拭くだけでは不十分です。毛の奥の水分が取り切れず、表皮が蒸れた状態になってしまうのです。
また、ブラッシングの際にからんだ毛をほぐそうとブラシを毛の根元まで差し込んでとかす人も多いようですが、これもNG。

被毛で皮膚が引っ張られて傷つくだけでなく、痛みでブラッシング嫌いな犬になってしまいます。

乾いた毛の根元を指で押さえながらやさしくとかそう

犬のブラッシングの正しいやり方
参考・写真/「いぬのきもち」2021年9月号『カンチガイばかりのお手入れは病気の原因に! 体のしくみを見てわかるお手入れ』
犬の毛が濡れていたら、乾いたタオルで体の表面を拭いてから、ドライヤーを使って毛の根元までしっかり乾かすこと。蒸れたまま放置しないよう、水分を取り除くことが重要です。

ブラッシングをするときは、ブラシを持っていない方の手の親指で毛の根元を押さえながら、そっととかします。毛玉ができていたら無理にブラシを使わず、必ず指でほぐしましょう。
せっかくのお手入れが間違っていたり、愛犬が辛い思いをしていたりしては、飼い主さんとしても悲しいですよね。
ブラッシングは繰り返し行うものなので、愛犬に痛みや不快感を与えないことが大切です。正しい知識と方法で、やさしくしっかり愛犬をお手入れしましょう!
参考・写真/「いぬのきもち」2021年9月号『カンチガイばかりのお手入れは病気の原因に! 体のしくみを見てわかるお手入れ』(監修:獣医師 「石田ようこ犬と猫の歯科クリニック」院長 石田陽子先生)
文/Ru-Rie
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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