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ストレスやケガの恐れも 犬に注意が必要な「インテリア」の事例
この記事では、犬にとって注意が必要なインテリアの事例について、いぬのきもち獣医師相談室の獣医師が解説します。
犬にとって注意が必要なインテリアとは?
「ここでは家電を含め、いくつか事例を紹介します」
①観葉植物
「部屋の中に観葉植物を置くと、犬がかじったり食べてしまうことで中毒を起こす可能性があります。危険回避のために犬の届かないところに観葉植物を設置したり、犬に危険ではない観葉植物を選ぶなどしましょう」
②フローリング
「フローリングは滑ってしまい、犬にとっては歩きづらく、足腰に負担をかける可能性があります。とくに椎間板ヘルニアになりやすい犬種やなったことのある犬は、フローリングは注意が必要です。
ケガ防止の対策としてカーペットを敷いたり、フローリング用の滑り止めを使用するなどして対応するとよいでしょう」
③角が角ばっている家具
「角が角ばっている家具は、ふとしたときに愛犬がぶつかってケガをしてしまう可能性も考えられます。気になる場所は角をガードするか、角ばっていない家具を選ぶとよいでしょう」
④犬に直に風が当たる冷暖房器具
「犬に直に風が当たる冷暖房器具を使用すると、直接風がずっと当たることがストレスになったり、体温調節がしづらいことから体調に異変をきたすこともあります。犬に直接風が当たらないよう工夫が必要です。
たとえば、犬がストーブに近づきすぎるとヤケドをしてしまう恐れがあるため、ストーブから30cmほど離したところを柵で囲むなどして、直接体に触れないように対策をしましょう」
⑤テレビやステレオなど
「愛犬が常にいる場所の近くにテレビやステレオなどが置いてあると、犬は不快に感じるかもしれません。大きな音が長く続くことは、人よりも耳がよい犬にとってはストレスになります。
愛犬の眠りを妨げてしまう恐れもあるため、愛犬の居場所から離れた場所に置いたほうがよいでしょう」
室内飼いの犬が心地よく暮らせるための住環境の工夫は?
「人にとってはおしゃれで素敵なインテリアであっても、愛犬にとってはストレスがかかってしまったり、ケガをしてしまう可能性があるものもあります。
飼い主さん側の目線だけでインテリアを選んでしまうと、愛犬と生活するうえで問題となることがあります。上記で例を取り上げましたが、犬がストレスを感じやすいものをあらかじめ避けたり、犬にとって危険なものにならないように対策をするなどが必要でしょう。
両者が心地よく感じられるインテリア選びを心がけるようにしてみてくださいね」
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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