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「吠えにくい犬」に育てるためのコトバづかい3選

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愛犬の吠えや興奮を抑えるのに有効なのが指示語のしつけです。
「オスワリ」「ハウス」「マテ」など、飼い主さんの指示に従わせるしつけですが、これができれば愛犬が吠えそうな場面で興奮を抑えられたり、すでに吠えてしまっている場合でもそれがエスカレートすることを防げたりします。
ですがこの指示を通すのがなかなか難しい場合も。

そこで今回は、獣医学博士 増田宏司先生にお話を伺い、愛犬に指示が通りやすくなるコツとして「言葉づかいと声色」についてご紹介します。
写真はイメージです。(撮影/殿村忠博)

愛犬の動きを抑制する指示語は、「短い言葉&落ち着いたトーン」で!

落ち着いたトーンで、ひと言ハッキリと指示すると◎。
犬は、単語の意味だけでなく、言葉に乗った感情を理解できるといわれています。

たとえば、低い落ち着いた声色での指示は“うなり声”を想起させるので、犬の行動を抑制するような指示が通じやすいことも。
また犬は、単語を組み合わせた長い文章や、長い言葉を理解することが苦手です。
そのため指示語は、短くて発音しやすい言葉を使うと、愛犬に通じやすくなります。

愛犬が吠えそうになったときは、「オスワリ」「フセ」「マッテ」といった指示語を、ひと言、落ち着いたトーンで指示するようにするようにしましょう!

日常会話で使わない「英単語」で指示する!

思いきって、指示語を英単語にするのもおすすめです。
指示語を英単語にするのも、じつはおすすめです。
というのも、飼い主さんのふだんの会話で使われるのと同じ言葉、もしくは似たような指示語だと、愛犬は何を指示されているのか混乱してしまうことがあるからです。
たとえば、「座れ」「座る」「止まれ」「止まる」などといった指示語は、日常会話でも使われる言葉ですし、一聴しただけでは愛犬は何を言われているか混乱してしまう可能性があるのです。

それに対して、英単語で「シット(オスワリ)」「カム(オイデ)」などと指示すれば、愛犬だけの特別な表現になるので、混乱を防げ、こちらの指示も伝わりやすくなります。

「お父さんは“スワレ”なのに、お母さんは“オスワリ”」といったように、家族内で指示語が統一できていなくて愛犬が混乱しているような場合も、英単語を使うようにするといいでしょう。

「音」を鳴らして気をひいてから指示する!

指を鳴らしたり、床を軽くノックするなどして音を立てて、こちらに一瞬気を向けるのがコツ。
すでに吠えたり興奮しはじめていたりする愛犬に対して、ただ指示語を言っても聞かないことは多いです。
そんなときは、まず愛犬の気を引くことがポイント。
指を鳴らしたり、床や机をコンコンとノックしたりして音を鳴らし、愛犬の気をこちらに向けましょう。
こちらに意識が向いたところで「オイデ」や「ハウス」などの指示語を発すれば、指示が伝わりやすくなります。
いかがでしたか?

犬は人との生活の中で自然と言葉を覚えていく賢い動物ですが、正確にこちらの意図を伝えるには愛犬にあった言葉づかいを意識することが大切です。
ここで紹介したようなテクニックで、こちらの指示を正確に伝えられるようにすれば、意思疎通が図れるようになり、関係性を深めるのにも役立つはずですよ!
参考/「いぬのきもち」2021年11月号『4つのステップで身につく 愛犬に伝わる〝コミュ力″』(監修:獣医師・獣医学博士 増田宏司先生)
写真/殿村忠博
文/h.taco
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