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やけどや火災、感電の恐れも…犬の「冬の留守番」で起こりうる事故と対策

冬の時期の犬のお留守番中に起こりやすい事故があるそうです。どのような事故が起こる可能性があり、どんな対策が必要となるのか、いぬのきもち獣医師相談室の獣医師が解説します。

冬の時期、犬のお留守番中に起こる可能性がある事故

見つめる犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
——冬の時期の犬のお留守番では、どのような事故などのトラブルが起こりやすいのでしょうか?
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「ここでは具体例を取り上げて見ていきます」

①電化製品による事故

獣医師:
「冬の時期は、電化製品による事故が多いです。たとえば…

  • ホットカーペットの上での低温やけど
  • 付けっ放しのストーブによるやけど
  • ストーブを倒すことによる火災
  • 電気コードをかじったことによる感電
  • つけたままのこたつに入って熱中症になる
などが挙げられます。犬だけでお留守番させる際も十分に注意が必要です」

②誤飲・誤食

獣医師:
「誤飲・誤食の事故は冬に限った話ではありませんが、注意が必要です。出しっぱなしのカイロなどを食べてしまうこともあります」

お留守番で事故やトラブルを引き起こす犬に特徴はある?

くつろぐポメラニアン
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
——お留守番で事故やトラブルを引き起こす犬には、傾向も見られるのでしょうか?
獣医師:
「たとえば、エネルギーがありあまっている、イタズラ好き、アクティブ、パワーがある、脚力があるといったタイプの犬は、予想外のことをする可能性があります。

ものを倒す、かじる、よじ登る、台を使ってさらに高い場所に乗るなどの行動を起こしやすいです。危険のないように部屋を片付けることだけでなく、普段からエネルギーの十分な発散をしてあげましょう。

また、静か、おとなしい、寝ていることが多い、寒がりといった犬の場合は、じっとしていることによる問題が起きやすいです。冬の場合は、低温やけどやコタツ内の熱中症などに注意してあげましょう」
——犬のタイプによっても、注意すべきことは違ってくるのですね。
獣医師:
「そうですね。どんなときでもそうですが、新しく何かを試す際は『飼い主さんが起こりうることを想像する』『人がいる間に一度試しておく』『うまくいかなかったことは考え直す』という作業が必要です。

そうした作業をすることで、愛犬の事故やケガなどのトラブルを未然に防げるようにしていきましょう」

実践したい犬の冬のお留守番対策

見つめるマルチーズ
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
——冬の時期の犬のお留守番で、飼い主さんが対策としてできることを教えてください。
獣医師:
「対策としては、下記のようなことを心がけましょう。

  • 使わない暖房器具、つけっ放しで事故が起こりそうな暖房器具は電源を切ってから出かける
  • 電気コードには安全カバーをつける
  • ホットカーペットの上には布を敷いて、直接体に接しないようにする
また、愛犬をサークルの中に入れて出かけることで、お留守番中の事故を防ぐ方法もあります。ほかにも…

  • 脱水させないようにお水は常に飲める状態にしておく
  • 暖房器具は火事にならないものを使用する
  • 留守中でも快適な温度を保てるように心がける
  • 寒いときに潜り込める毛布なども用意する
といった対策もしてみてください。

また、誤飲・誤食してしまいそうなものは出しっぱなしにせずに、棚の中や届かない場所にしまってから出かけるようにしましょう」
見つめる犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
お留守番中も愛犬が安全に過ごせるよう、飼い主さんはしっかりと対策を行ってから出かけるようにしましょう。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/柴田おまめ
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