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「血尿が出た」「オシッコが出なくなった」などさまざま 犬のオシッコの病気の実例|獣医師解説
【調査】愛犬がオシッコの病気になったことがある?
【体験談】愛犬が経験したオシッコの病気とは?
膀胱炎
- 「何度もトイレに行っては少しオシッコをしてを繰り返していたら、血尿をしました。ストルバイト結晶の膀胱炎と診断されました」
- 「濃い色のオシッコ。膀胱炎でした。飲み薬ですぐに良くなりました」
- 「膀胱炎。家でトイレをしないので散歩に出て、1回目、2回目は量が多かったので気が付かなかったのですが、ぽとぽと程度になって血が出て気付きました。膀胱結石も併発していました」
- 「ストラバイト結石と膀胱炎になりました。冬になり、水を飲まなくなったからかと」
尿路結石や膀胱結石
- 「オシッコのニオイが急にキツくなり、おかしいなと思い動物病院へ連れて行って後から検査をしたら、尿路結石が見つかりました」
- 「尿路結石で治療中」
- 「血尿が出て受診したら、膀胱結石があることがわかった」
- 「オシッコが出なくて病院で診てもらったら、膀胱の中に結石があり詳しく調べたら腎臓、尿管にも石ができてた」
膀胱癌
- 「血尿が出たので、元気も食欲もあったが念のため病院で調べてもらったら、膀胱癌でした」
尿崩症(にょうほうしょう)
- 「尿崩症。ずっと水を飲み続けて、すぐにオシッコをたくさんしていた。一気に多量に飲んでしまい吐いてしまっていた。病名がわかり薬を飲み始めるまでは大変だった」
血尿が出た
- 「オシッコの色が赤い」
- 「オシッコに血が混ざっていて、人間と同じように頻繁にオシッコをしたがりました」
- 「血尿が出て、残尿感が見えた」
- 「オシッコの後に血の塊がボツんと落ちました」
オシッコが出なくなった
- 「オシッコする仕草をするのに出なくて、少し出たと思ったら痛そうにして、舐めてばかりでした」
- 「トイレに何回もオシッコをしに行くが出ない」
- 「トイレに行っても出ない。出ても少量。トイレに行く回数が増える。オシッコのニオイがいつもと違う」
その他の症状は? 無症状でも検査で見つかることも
- 「オシッコがキラキラしていた。尿結石になりやすい体質みたい」
- 「頻尿。トイレでないところでしてしまう」
- 「無症状だったが、健康診断で尿結石が発覚。軽かったから療法食で済みました」
【獣医師解説】犬のオシッコの病気で多いのは? 予防はできるの?
犬のオシッコの病気でよく見られるものは?
「たとえば、『膀胱炎』や『尿石症』などの病気が多く見られる傾向があります。膀胱炎とは、菌や石などが原因で膀胱内に炎症が起きるもので、尿石症は腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に結晶や結石ができる病気です」
犬のオシッコの病気の原因や、なりやすい犬種の特徴は?
「膀胱炎は、細菌感染(特に尿路が短い女のコに多い)や、結石が原因で起こることが多いです。
尿石症については、原因の多くが体質と細菌感染です。また、摂取しているミネラルが多いことも病気の原因となります。尿石症になりやすい犬種としては、特にシュナウザーやシー・ズーのような犬種に好発のようです」
犬のオシッコの病気の一般的な治療法は?
「まず、膀胱炎の治療法は原因によって分かれます。細菌が原因であった場合は抗生剤の治療が行なわれ、石が原因であった場合は摘出手術や食事療法等になります。
尿石症の場合は、石の種類と大きさにより治療法が変わります。ストラバイト結石は抗生剤と食事療法で溶かせる可能性がありますが、シュウ酸カルシウムの場合は結石は溶かすことが難しいので、摘出手術が適応になる場合が多いです」
愛犬のオシッコの病気を予防するために、飼い主さんが日頃からできることは?
「愛犬の普段のオシッコの回数と色の変化がないかどうか、飼い主さんが日々チェックをすることが重要です。また、6才までは年に1回、7才以上では年に2回は尿検査を受けることも大切ですね。
飲水量が少ないコ(1日の水分量が40ml/kg以下)の場合は、ゴハンにお水を足したり、積極的にお水を飲むように促したりすることにより、病気を未然に防げる可能性があります」
愛犬の行動や様子を日々チェックすることで、異変に気づける可能性もあります。何か異状が見られた際に早めに獣医師に診てもらうことで、病気の悪化を防ぐことができることも。
ぜひ、日頃から意識してみてくださいね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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