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愛犬が「よろよろ歩き」になったら? レベル別のサポートテクニック
それまで普通にできていた散歩やトイレ、食事といったことがしにくくなり、愛犬も不安を感じたりとまどったりすることが。愛犬の生活の質をキープし、愛犬が自信を取り戻せるよう、足腰や歩き方の状態によってサポートが必要です。
今回は、愛犬の「よろよろ歩きの変化」をレベル別にし、それぞれの段階に合ったサポート方法について、老犬ホーム代表の堀内理恵さんと、チーフの堀内章さんにお話を伺いました。
犬の足腰は年を重ねると変化していく
※ここで紹介している犬の年齢や特徴などはあくまで目安で個体差があります。
”プレよろよろ歩き”
小・中型犬/10才くらい~
大型犬/8才くらい~
- 立ったり歩いたりはできるが、以前のような活発さがなくなる
- 段差を越えたり、少し高いところにジャンプしたりすることをためらう
- 伸び、縮みのポーズをしなくなる
プレよろよろ歩きのサポートテクニック
散歩は1回60分よりも、30分の散歩を2回行うほうがおすすめ。ただダラダラ歩くだけになりにくく、効率よく筋肉もついて足腰の衰えの予防になります。
途中、木の根っこをまたがせるように一歩ずつ歩いたり、坂道をじっくり登ったりするとより効果的です。
※骨・関節疾患や麻痺などで運動制限のある犬は、散歩方法についてかかりつけ医に相談しましょう。
足腰が衰えてくると、踏ん張って立つ力も弱くなるので、フローリングの床だと滑って立てなくなることがあります。じゅうたんやラグなどを敷くことで、踏ん張りやすい生活環境を整えましょう。
”ミドルよろよろ歩き”
小・中型犬/13才くらい~
大型犬/11才くらい~
- 太ももや腰まわりが細くなり、腰やしっぽが下がりぎみになる
- 立ち上がりや歩き方など、動作全般がゆっくりになる
- 平らな場所でつまずくことがある
”ミドルよろよろ歩き”のサポートテクニック
散歩中に足元がふらついたり、その場にしゃがみこんで歩かなくなったりすることがあるため、背中側に持ち手のついたハーネスをつけると安心です。持ち手をつかんで愛犬の体を起こし、歩行のサポートを。
踏ん張る力が徐々に弱くなり、歩行にも影響が出てくる場合があるため、滑り止めつきの靴や靴下を履かせるといいでしょう。爪に装着するタイプの滑り止め「トーグリップス」もあるので試してみても。
愛犬自身で歩かせることに加え、車イスでの散歩も行うのがおすすめです。足腰に衰えが出ていても、車イスに乗れば地面に足をつけて歩くようになるので、いい筋トレになります。
”ハイよろよろ歩き”
小・中型犬/15才くらい~
大型犬/12才くらい~
- 腰まわりが大きくくびれ、お尻や背中、肩のまわりは骨張ってくる
- 足が不自然に突っ張るなど、四肢を正しい姿勢に保ちづらくなる
- 補助や介助なしでは、立ったり歩いたりすることが難しくなる
”ハイよろよろ歩き”のサポートテクニック
散歩の際は、上半身と下半身を一緒に支えられる介助専用のハーネスをつけましょう。また、大型犬の場合は、着たまま寝られるタイプの介助ハーネスを家の中でもつけておくと、立つことと歩行を補助しやすいです。
※介助ハーネスは種類がさまざまなので、愛犬の状態に合わせて選びましょう。
車イスに乗せると自分の足で積極的に歩く犬も少なくないので、無理のない範囲でチャレンジしてみましょう。ミドルよろよろ歩きのときから使っている場合は、足腰の状態によって車イスの仕様変更が必要なことも。定期的な調整を忘れずにおこないましょう。
”寝たきり”
小・中型犬/16才くらい~
大型犬/13才くらい~
- 介助しても、自分の足だけで立つことや歩くことができない
- 体幹がしっかりしていると、フセの状態になって頭を起こすことができる
- 体幹が弱まると、常時体を横向きにして寝ている姿勢になる
”寝たきり”のサポートテクニック
外の空気を吸うことは、気分転換の意味でも大切。歩けなくてもカートなどで連れ出してあげましょう。芝の上などで体を支え、立たせるまねをするのもおすすめ。足裏にいい刺激を与えられます。
足腰が衰えていても体幹がしっかりしていれば、フセの姿勢がとれて体がこわばりにくくなり、寝ていても床ずれを起こしにくくなります。車イスや姿勢保持クッションに乗せて立たせることで、体幹の強化につなげましょう。
参考/「いぬのきもち」2022年2月号『愛犬の“足腰”が元気なうちから知っておきたい! 愛犬がよろよろ歩きになったときのくらしサポート術』
イラスト/Akira Ayumi
文/田山郁
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