今回は、愛犬の健康を守るためのヘルスケアに関する目安の数字を獣医師の南 直秀先生が解説。うちのコにぴったりのお世話の量や回数を、覚えやすいように「数字」でご紹介します。
愛犬の“ちょうどいい”を探るヒントにしてください!
1日のオシッコの回数/3回~
排泄を我慢できる間隔は犬によって異なるため、一概にはいえませんが、少なくとも1日3回以上は排泄させましょう。我慢させすぎると病気を招くことがあるため、愛犬が室内で自由に排泄できる場所を用意して。室内での排泄が苦手な犬は、排泄できる場所にこまめに連れて行くことを心がけましょう。
健康診断の回数/10才以上の小型犬なら3カ月に1回、成犬・子犬は1年に1回~
犬は人の3~4倍の速さで年をとるといわれています。若いうちは年1回健康診断を受けるのがおすすめですが、シニアや持病がある犬は半年に1回以上は受けましょう。それ以上の頻度でも、気になることがあればこまめに受診を。
ちなみに……腫瘍好発犬種は3才からこまめに受診を
ゴールデン・レトリーバー、ラブラドール・レトリーバーシェットランド・シープドッグ、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークなどをはじめとした腫瘍ができやすい犬種はとくにこまめな受診がおすすめです。たった半年の間に握りこぶし程度の腫瘍ができたケースなどもあるので、かかりつけ医とよく相談して。
ワクチンの種類/5種~
愛犬に合った種類をかかりつけ医と相談して
混合ワクチンの種類は、地域や生活環境によって異なりますが、日本では5種以上の接種を推奨する動物病院が多いです。ドッグランなどで不特定多数の犬と接する機会が多い場合や、山・川・海などのアウトドアが好きな犬では、それ以上の種類の混合ワクチンを推奨されることも。かかりつけ医とよく相談しましょう。
いかがでしたか? もちろん愛犬の体質や環境によって、それぞれ回数が異なってくるケースもあると思いますが、目安となる値を知っておけば、愛犬に合わせて調整もしやすくなります。ご紹介した目安を参考に、あなたの愛犬に「ちょうどいい」数字を探してみてくださいね。
※特集内でご紹介している数字は、監修の先生の見解による参考値です。犬にはそれぞれ個体差があり、具体的な数字はその犬の性格や健康状態、体調、環境によって異なりますので、あくまでも目安のひとつとしてご利用ください。
お話を伺った先生/東京動物医療センター 副院長 南 直秀先生
参考/「いぬのきもち」2022年4月号『数字でわかる! 愛犬のお世話』
文/いぬのきもち編集室