犬は鼻がとってもいいですよね。鼻が利く犬は、どのようなニオイを好きな傾向にあるのか、一方でどのようなニオイが苦手な傾向にあるのか……気になりませんか?
今回、いぬのきもち獣医師相談室の川田優貴先生が解説します!
犬が好きな傾向にある香り4つ
犬は人よりも約100万倍の嗅覚をもっているため、ニオイにはとても敏感です。とくに下記のような香りを好む傾向があります。
①飼い主さんのニオイのする物
犬は、家の中にある飼い主さんのニオイのする衣類、靴下、パンツ、寝具などが好きです。大好きな飼い主さんのニオイは、どんなものでも好きで安心するのでしょう。
遠くの飼い主さんのニオイをたどって、居場所を捜すこともできるといわれています。
②汗臭さや足のニオイ、おならなど
犬は、私たちが「クサイ!」と思うようなニオイも好む傾向があります。たとえば、汗臭さや足のニオイ、おならなど強い独特のニオイを好みます。ほかの動物の糞などにもよく反応しますね。
③食べ物
もちろん食べ物のニオイにも敏感です。肉食動物にふさわしく、肉や魚などの強いニオイがすると、空を見つめて鼻をヒクヒクさせます。
④アロマ
アロマなどの香りに関しては、近年「犬用」なども開発されてきています。積極的に好むことは多くはないですが、アロマを使ってリラックス効果を得ている犬もいるようです。
空気に拡散させて精神的なリラクゼーションを得られるものから、皮膚に塗布する殺菌効果のあるアロマオイルなどもあります。虫よけスプレーなどにも、アロマのオイルが使われていることも。
犬にアロマを試す場合
犬は人間よりも体が小さく、皮膚も薄いです。そのため、アロマを試す場合は低濃度でごく少量から試すようにしましょう。
犬が嫌いな傾向にある香り4つ
続いて、犬が苦手な傾向にある香りについても見ていきましょう。
①化粧品や香水、マニキュアのニオイ
犬は嗅覚が優れている分、強い刺激臭は苦手です。化学物質は自然には存在していないため、犬には未知の異臭ということになります。
②たばこ
たばこのニオイを嗅ぐと、煙でむせたりしてしまうでしょう。また、犬も受動喫煙の危険性があるので、飼い主さんは注意したいですね。下記の記事もぜひ読んでみてください。
③アルコール
犬はもともとアルコールを体内で分解できないため、飲むことは厳禁です。ニオイだけでも酔ってしまうこともあるようです。
④酢
犬はツンとする刺激臭が苦手のようです。薄めた酢水で、マーキング防止や忌避剤として、しつけに利用されることもあります。
犬が好きな香り、苦手な香りについてお届けしました。とくに苦手な香りについては、犬にとって害がある場合もあります。飼い主さんは家で使用する際、十分に気を付けてくださいね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・川田優貴先生)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/nekomam
編集/いぬのきもちWeb編集室