脳への刺激があまりに少ないと老化を早めることに
犬は飼い主さんといっしょに暮らすことでさまざまな人間社会の刺激を体験します。また、トイレやハウス、「オスワリ」や「マッテ」などの「しつけ」を学ぶことで犬は記憶したり、やる気を出したります。こうして犬は脳を存分に働かせることができます。逆に、このような刺激や学習がなくなると、脳の老化を早める一因になります。
トリック、ゲーム、知育おもちゃを活用して脳を活性化!
しつけのレーニングや新しいレクリエーションの体験は犬の脳を刺激し、よく働かせる効果があります。レクリエーションとは、たとえば、トリック(技)やゲーム、知育おもちゃを利用した遊びなどです。また、ときには散歩コースを変えたりすることも犬にとっては新鮮な体験となり、脳の活性化につながります。
フードキャッチで楽しみながら脳を活性化
ここでは、脳を刺激するトリック(技)のひとつ、「フードキャッチ」を紹介します。投げられた1粒のドライフードを口でキャッチ。犬の優れた動体視力を生かす技です。フードを落とす位置を変えることで難易度を調節。大好きなフードを使っているので、楽しみながら脳が刺激されます。
STEP1 真上からフードを落とす
犬にオスワリさせ、真上からフードを落とします。最初はうまく口に入れられず、顔に当たったり、こぼしたりしますが、慣れてくるとフードの落下点で口を開けてキャッチできるように。落下距離を徐々に長くします。
STEP2 角度をつけてフードを投げる
犬から1mほど離れたところから、犬の口元へフードを投げます。真上から落ちてくるのではなく、斜め上からフードが飛んでくるので、やや難しくなりますが、何度か繰り返すとタイミングをつかめるように。
犬の口元へフードを投げるときに、フードが放物線を描くようにほうり上げます。慣れてくると、落下地点やタイミングを計れるようになります。犬との距離を長くとることで、難易度を上げることができます。
STEP3 放物線を描くようにフードを投げる
筋肉と同様に脳も日々使うことでその力を維持し、老化を防ぐことにつながります。遊びの一環で、楽しみながら試してみましょう
監修/西川文二先生(Can ! Do ! Pet Dog School代表)
撮影/佐藤正之
出典:「いぬのきもち」2017年11月号『今からすぐできる! 腸内環境・筋トレ・脳トレが健康寿命を延ばす秘訣だった!』