飼い主さんがお散歩コースをしっかり決める
マーキングをさせないためには、散歩中にワンちゃんが行きたい方向に自由に歩かせないようにしましょう。自由にさせるとわがままな性格になり、マーキングだけでなく、引っ張りグセや拾い食い、通行人や他のワンちゃんに吠えるなどの問題行動を起こすようになってしまいます。
ですので、お散歩コースは、飼い主さんがしっかりと決めるようにしましょう。しつけの意味はもちろんのこと、ワンちゃんも「今日はどっちに行くのかな?」とワクワクしますよ。
ワンちゃんがマーキングできない速さで歩く
散歩をするときは、ワンちゃんが止まってニオイを嗅いだり、マーキングができない速さでどんどん歩きましょう。はじめはワンちゃんが抵抗して立ち止まろうとしますが、気にせずにスタスタと歩いていくことが大切です。これをしばらく続けていくことで、ワンちゃんがマーキングをしなくなり、飼い主さんのペースに合わせて歩くようになるでしょう。
トイレスポットだけでマーキングをさせる
まわりに迷惑がかからない場所を「トイレスポット」と決めて、そのエリア内では自由にさせる時間を与えてあげましょう。また、マーキングをさせるときには、飼い主さんの主導でさせるようにしてください。おすわりの号令をかけて従ったら、褒めてあげてからOKを出してあげると良いでしょう。
去勢・避妊手術でマーキング予防!
マーキングというとオス犬だけだと思われがちですが、実はメス犬でもマーキングを行う場合があります。上記した方法以外には、去勢・避妊手術もマーキング予防に期待ができます。
手術は6ヶ月齢くらいに受けることをおすすめします。オス犬ならマーキングを始める前、メス犬なら初回発情の前がベストでしょう。なお、大型犬は、あまり早い時期だと骨の成長バランスが崩れるリスクがあるため、最低でも生後10ヶ月まで待ってから手術を受けたほうが良いです。
なお、すでにマーキングをしてしまっているワンちゃんが手術をした場合、行動を学んでしまっているため、術後もあまり変化がないケースもあります。 あくまでマーキングの回数を減少させる効果がある、と覚えておいてください。
マーキング行動は、飼い主さんが大変なだけでなく、場合によってはまわりの人にも大変な迷惑行為になってしまいます。マーキングのおしっこは、通常のおしっこよりもニオイがきついため、衛生面やニオイの問題になってしまうことがあります。自由にマーキングをさせないよう学習させて、飼い主さんもワンちゃんも楽しいお散歩にしてくださいね。
出典/「いぬのきもち」17年2月号『しつけ直しレスキュー』
「いぬのきもち」17年4月号『避妊・去勢手術体験談』
文/maitaro
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。