愛犬が飼い主さんをわざと困らせるような行動をするとき、もしかしたら日頃から愛情不足を感じているのが理由かもしれません。
この記事では「犬が愛情不足を感じているときに見せるサイン」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。
犬が愛情不足を感じているときに見せるサインとは?
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犬は飼い主さんの愛情が足りていないと、精神的に不安定になったり、問題行動が目立つようになったりすることがあります。たとえば、次のような様子が見られることも。
・イタズラをして、飼い主さんにかまってもらおうとする
・トイレを失敗してしまう
・覇気がなくなる
犬のイタズラは、飼い主さんの側から見ると「わざと困らせようとしてやっている」ように見えるかもしれませんが、犬側に悪気はありません。「その行動をすることで飼い主さんの気を引くことができる」と学習し、繰り返すことが多いです。
また、犬の「噛む」といった行動も、「噛んだことで自分の思いどおりになった、要求が通った」と学習して習慣化することもあります。
犬が愛情不足を感じているサインを見せたときの対処法とは?
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飼い主さんの愛情を求めやすかったり、愛情が足りていないことを敏感に感じたりする犬には特徴が見られます。たとえば、甘えん坊で寂しがり屋の犬に多く見られる傾向があるでしょう。
愛犬が愛情不足を感じているサインを見せたときには、スキンシップや声かけの時間を増やすことを意識してみてください。
愛情不足のサインのように見えて、じつは異変のサインの可能性もあるので注意
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一見すると愛情不足のサインのように見えても、場合によっては病気などの異変の可能性があることも。犬が下記のような行動を見せた場合は、注意して見てあげる必要があります。
トイレの粗相の場合
犬の粗相が目立つときは、病気の可能性も考えましょう。たとえば、「膀胱炎」「糖尿病」「腎臓病」「認知機能の低下」などがあります。トイレを失敗するようになった愛犬の姿を見て、問題行動だと決めつけないようにしましょう。
噛む行動をする場合
犬は体に痛い場所があると、触られたくなくて怒りっぽくなります。触ろうとすると噛みついてくることもあります。
これらの犬の行動が愛情不足による問題行動なのか、病気が原因となっているのか、飼い主さんが見極めるには難しいケースもあるでしょう。
見極めるときのポイントとして、「急に性格が変化した」「飲水量や尿量が変わる」「元気、食欲が落ちる」などがあれば、異変の可能性があります。動物病院を受診し相談してみてください。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/柴田おまめ
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
※記事の内容は2025年6月時点の情報です。