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<PR>酷暑の夏、暑さに弱い大型犬を守るためにできることとは?

年々厳しさを増す夏の暑さは、犬にとって過酷な環境です。中でも大型犬は体に熱がこもりやすく、暑さにとても弱いとされています。「元気そうに見えるから大丈夫」と油断していると、知らぬ間に体調を崩してしまうリスクも。
そこで今回は、大型犬と夏を安全に過ごすために知っておきたい暑さ対策について、獣医師のアドバイスをもとに詳しくご紹介します。

教えてくれたのは…獣医師 藤井 仁美先生(ベックジャパン動物病院グループ 自由が丘動物医療センター)

大型犬は「暑さに弱い」!その理由は?

大型犬は、他の犬種と比較して「暑さに弱い」といわれています。その理由をいくつかの観点からご紹介します。

◆体が大きいため、熱をため込みやすいから

体が大きいぶん、外から受ける熱の影響も大きく、体内にも熱がこもりやすいのが大型犬の特徴です。気温が高い日はじっとしているだけでも体温が上がりやすく、体調を崩す原因になります。

◆活動的な犬種が多いから

大型犬は活発で運動欲求が高い犬種が多く、暑い日でも動きたがる傾向があります。でも、夏は必要な運動量を確保しにくく、発散できないストレスが問題行動につながってしまうことも。日本のような高温多湿の環境では、その犬の性格や暮らし方に応じたケアが求められます。

◆寒い地域原産の犬種が多いから

バーニーズ・マウンテン・ドッグやシベリアン・ハスキー、セント・バーナードなど、寒冷地原産の犬は寒さに適応した厚い被毛を持っていることが多く、体にこもった熱を発散しにくい構造です。特に湿度の高い日本の夏は、そうした犬たちにとって適応が難しい気候といえるでしょう。

◆湿度が高いと体温調節が難しいから

犬は人間のように汗をかくことができず、主に呼吸によって体温を調整しています。しかし、湿度が高い環境では呼気による熱の放散がうまくいかず、体内に熱がこもりやすくなります。特に大型犬は体が大きい分、熱がこもるスピードも早いため、温度だけでなく湿度にも十分な配慮が必要です。

危険!熱中症になりやすい日常のシチュエーションとは?

元気そうに見えても、犬は暑さに非常に敏感です。特に大型犬は体温が上がりやすいため、以下のような日常の場面では熱中症リスクが高まりますので注意が必要です。

◆真夏の日中の散歩には注意

日中のアスファルトは非常に高温になり、肉球をやけどするリスクがあります。気温が高い時間帯はじっとしていても暑いほどで、運動をすればさらに熱中症リスクが高まります。

朝4〜5時や夜22〜23時など、地面の熱が下がった時間帯に散歩を行うようにしましょう。

◆室温・湿度管理を人の感覚で判断しない

人が涼しいと感じていても、大型犬にとっては暑すぎる場合があります。特に日当たりのよい部屋や閉め切った室内は、短時間で高温多湿になりやすいため注意が必要です。

室温は24~26℃を目安に。温湿度計を設置し、犬のいる位置で最適な環境を整えてあげましょう。

◆換気の悪い場所での過ごし方

閉め切った空間や風通しの悪い部屋では、熱がこもりやすくなります

◎ただし高温の外気をそのまま取り入れるのは逆効果のため、温度と湿度を確認しながら適切に換気や調湿を行うことが大切です。

◆休憩や水分補給を怠らない

暑い日の散歩や運動は、こまめな休憩と水分補給が欠かせません。夜でも地域によっては熱がこもったままの場合もあり、安心はできません。

◎いつも以上に意識して、散歩中に水を飲ませる・立ち止まる時間を取るようにしましょう。

◆車内での待機は絶対NG

たとえ数分でも、エンジンを切った車内は急激に温度が上昇します。窓を少し開けていても効果はなく、犬にとっては命に関わる事態になりかねません。

車内に犬を残すことは絶対に避け、常に一緒に行動してください。

熱中症の初期サインを見逃さないで

犬の熱中症は、気づいたときにはすでに進行しているケースもあります。特に暑い日には、いつもと違う様子がないかをこまめに観察することがとても大切です。

◆息が荒い・ハァハァが止まらない

パンティング(ハァハァと呼吸する)は、犬が体温を下げるための行動ですが、いつもより激しく、長く続くようであれば要注意です。気温や時間帯によってパンティングの程度が変わるため、普段との違いを見逃さないことがポイントです。

◆動きが遅い・反応がにぶい

呼びかけに反応しない、立ち上がりが遅い、目線が合わないといった変化が見られたら、すぐに涼しい場所に移動させましょう。運動後や暑い場所にいた後で見られるこうしたサインは、熱中症の初期症状の可能性があります。

◆よだれが大量に出ている

暑いときに少しよだれが出ることはありますが、糸を引くようにだらだらと出続ける場合は、脱水症状や呼吸器への負担が疑われます。すぐに動物病院での診察を受けることが望ましいでしょう。

◆もしものときの対応は?

涼しい場所に移動し、体を冷やすことが第一です。水をかけたり、濡れタオルを当てたり、室温を下げるなどの対応を行い、状態を観察しましょう。改善が見られない場合は、すぐに動物病院へ。また、スマートフォンで愛犬の様子を動画で撮っておくと、診察時に役立ちます。

暑さ対策には「住まいの見直し」も効果的!

暑さへの対策には日々の工夫が欠かせませんが、室温や湿度を常に飼い主がコントロールするのは難しいものです。だからこそ、犬の快適さを根本から支える「住まいの環境づくり」にも注目してみませんか?

大和ハウス工業の設備で、暑さに弱い大型犬を守る!

大型犬にとっては、運動スペースや涼しい空間の確保が健康維持の鍵となります。住まいの設備を整えることで、犬も人もストレスの少ない夏を過ごすことができますので、そのための設備をご紹介します。

快適な睡眠と休息環境を保てる「断熱等級6」

断熱性能が高いと、日中の暑さだけでなく夜間の温度変化も緩やかになります。大型犬は体が大きいため、床に寝ることが多く、床付近の温度が安定していることは非常に重要です。断熱等級6の住まいは、床の温度も快適に保たれやすく、犬の睡眠の質が向上します。

夏でもひんやり心地よい「タイル」

「タイル」は、熱がこもりにくく、夏でもひんやりとした足ざわりが魅力。特に暑さが苦手な犬にとっては、横になって体を冷やせる快適なスペースになります。

お散歩帰りのクールダウンに便利な「足洗い場」

「足洗い場(屋外用多目的防水パン)」は、お散歩後すぐに足を洗えて、夏は水をかけてクールダウンにも活用可能。外から帰った直後の体温調整や、汚れ落としにも便利な設備です。
いかがでしたか?暑さに弱い大型犬にとって、夏は命に関わるほど過酷な季節何気ない日常の行動が、熱中症につながることもあるため、油断は禁物です。
こまめな観察や早めの対策に加えて、快適な住環境づくりも大切な備えのひとつ。この夏は、住まいを見直すことも含めて、愛犬にとっての快適な暮らし方をぜひ考えてみましょう。
記事監修:藤井 仁美先生(獣医師/ベックジャパン動物病院グループ 自由が丘動物医療センター)
英国ロンドンで約10年間暮らし、伴侶動物の行動学を学ぶ。帰国後は、動物病院やトレーニングスクールで行動診療に携わり、幅広く活躍。現在はベックジャパン動物病院グループ 自由が丘動物医療センターにて、しつけの相談から問題行動の治療、病気と向き合う動物たちへの精神的ケアまで、行動学の専門知識を生かした診療を行っている。

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提供/大和ハウス工業
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