犬はなぜ隠れてしまうの?
犬は本来、巣穴を掘って寝床にするという習性があったため、狭くて暗い場所が大好きです。今でもその名残からか、ニオイや音、視界がない環境をとても好みます。しかし、犬がかくれんぼするのは、どうやらほかにも理由があるようです。一体どんな理由から隠れるのか、観察してみましょう。
温もりと安心を求めてかくれんぼう。
犬はお気に入りの毛布やぬいぐるみなどに隠れるのも大好き!暖かくて周りの明かりも遮断されるため、落ち着いて眠ることができるのでしょう。また、犬種や個体差によっては寒がりな犬もいます。たとえば、耳の大きなチワワは寒さに弱い代表格です。
冬の寒い日には、こたつや丸まった布団から出てこない犬もいますよね。また、自分の体のサイズにぴったりあった場所や、周りに囲まれた安心できる場所を探し、心地よい空間を見つけると隠れてしまうようです。
飼い主さんの気を引きたい!
過去に隠れていたときに飼い主さんが探してくれたという経験から、飼い主さんにかまってもらうために隠れているときもあります。犬は顔が隠れていると全身隠れていると思ってしまう傾向にあり、たまにお尻など一部分だけ見せて隠れているのはそのためです。可愛いらしい行動に愛でたくなる気持ちは分かりますが、たまには知らないふりをして、あまり愛犬の行動に振り回されないように気をつけましょう。
怖いものから隠れたい
犬は雷など大きな音が怖かったり、他の犬の存在が怖くて逃げたりと、ちょっぴり怖がりな一面もあるため、苦手なものから逃げるために隠れてしまう犬もいます。そんなときは、安心させてあげるためにそっと声をかけてあげましょう。遊びたくなれば自然と出てくるので、無理に出させずに、そっと見守ってあげるようにしましょう。
好奇心から隠れちゃう
見たことのないものや気になるニオイなどがあると、好奇心のままに覗き込んでしまって、そのまま隠れてしまうこともあるようです。また、新しいものに入ってみたり、気になるものをじっと見つめていたいがために、こっそり隠れていることもあります。まるで猫のような行動ですよね。意外なところからひょっと顔を出す姿は癒やされます。
犬のかくれんぼうには、ひっそりと落ち着きたい、怖いものから逃げたい、飼い主さんの気を引きたいなど理由がありました。人と同じように、家にリラックスできる場所があるかどうかは、犬にとっても大事ことです。隠れている時は、無理に出させたりかまったりせずに、そっと見守ってあげましょう。
出典/「いぬのきもち」17年3月号『かくれんぼう犬』
文/tu-ca
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。