ワンちゃんの寒い時のしぐさ
いよいよ今年も冬がやってきました。地域によっては11月から雪がちらついているのではないでしょうか。そんな冬に凍えるのは、人間だけではありません。もふもふの毛に包まれていますが、ワンちゃんだって寒いんです!
ワンちゃんは個体差や犬種によって寒さへの耐性は差がありますが、人間同様プルプルと震えてる時は、寒すぎると感じています。また、体をぎゅうっと丸めて縮こまっていたり、自ら布団など暖かいところへ移動する様子が見られる時は、部屋の温度を調整してあげましょう。
生活環境が適温にもかかわらずこれらのしぐさが続く時は、体調の観察をよく行って、必要に応じて獣医師の診察を受けてくださいね。
ワンちゃんの寒さ対策にはどんなアイテムがあるの?
ワンちゃんの寒さ対策は、基本的には人間と同じです。空間の空気を温めるエアコンや、床を温めるホットカーペットや床暖房。その他、局所的に温める湯たんぽを用いる家庭もあります。生活エリアによっては、石油やガス、電気ヒーターを使うこともあると思いますが、使用する際には適切な距離と温度を維持できるように工夫が必要です。
ワンちゃんにとっての適温は、20〜23℃です。湿度は40〜50%を維持すると過ごしやすくなります。お部屋が乾燥しすぎてしまうと呼吸器を炒める原因になりますし、体感温度も下がります。状況に応じて、加湿器の準備もしてあげたいですね。
留守番時のあったかアイテムのメリット・デメリット
いろいろな寒さ対策がありますが、留守番時にはなるべく避けたいアイテムもあります。それぞれのメリット、デメリットをまとめましたので、参考にしてみてください。
こたつはお留守番以外でもなるべく避けて
こたつといえば、寒い冬の定番アイテム。猫ちゃんが中で丸まって寝ている風景をイメージしますが、小さな動物にとっては、やけどのリスクが高いのをご存知でしょうか。ワンちゃんもついつい潜り込んでしまいますが、長時間高温に晒されることで、やけどや皮膚炎、脱水のおそれがあります。飼い主さんが在宅していたとしても、ワンちゃんは入れないようにしましょう。なお、留守番時には絶対NG。メリットはありません。
カーペットは温度と逃げ場に注意
カーペットは火やガスを使わないので安全と思われがちですが、低温火傷のリスクもあります。お留守番時にどうしても使用する場合は、ワンちゃんのクールダウンスポットを確保してあげてください。また、カーペットの上にゲージを置いてしまうと、ワンちゃんが暑いと感じても逃げ場がありません。ある程度自由に移動できないのであれば、使用は控えましょう。
ちなみに、低温火傷のリスクが低めで、配線の噛み切り防止対策が講じられた犬用カーペットもあります。ワンちゃんの行動範囲がはっきりとしている場合は、人間用よりもこちらの導入をお勧めします。
室温管理を一定にできる安心感。エアコン
お留守番時も安心できる寒さ対策アイテムの王様は、やはりエアコン!エアコンの機種によっては、風が直接当たらないようにセンサーが搭載されていますし、タイマーでオンオフの自動設定も可能なので、寒くなる夕方からオンになるよう設定して、仕事に出かけることもできます。
あとは、加湿器などで部屋の乾燥に気をつけてあげることで、ワンちゃんのお留守番時の寒さ対策は完璧です。
ワンちゃんがお留守番する際は、火やガスは厳禁!できれば、噛み切る可能性のあるコード類も少なくして出かけたいですね。ワンちゃんの寒さ対策や健康維持のためにも、冬場はエアコンで温度調整してあげましょう。
出典/「いぬのきもち」2016年12月号『冬支度人と犬とでこんなに違った』
文/riko
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。