犬もストレスを感じるの?
人間社会でもよく耳にする「ストレス」という言葉。これは人間に限ったことではなく、犬にとっても同様です。しかも、そのストレスの原因が飼い主にあるかもしれないなんて想像したことはありますか?もしかしたら知らず知らずのうちに、愛犬にストレスを与えるような行動をしているかもしれません!
ストレスを長く受け続けると病気や体の不調を引き起こす恐れがあります。犬がストレスを感じる飼い主の行動をチェックして、愛犬にストレスを与えてしまわないようにしましょう。
ストレスを受けるシーンとは?
擬人化
「擬人化」とは、犬を人間と同じように「話せば分かる」と思い、人間のように扱ってしまうこと。これはペットを飼育している人がよくやっていまいがちなこととされています。「ここがトイレよ」「ダメって言ったじゃない」「さっき、おやつはあげたでしょ」など、言葉で分からせようとしていませんか?
「さんぽ」「ごはん」「待て」「おすわり」など短い言葉でならしつけることができますが、長い文章は犬には理解できません。飼い主が愛犬を家族として扱うのは良いことですが、擬人化してしまい言葉で理解させようとしても犬には苦痛でしかありません。
肉体的な苦痛
しつけがうまくいかないことにイライラしてし、犬に体罰を与えてはいませんか?犬に体罰を与えてしまうと、犬は飼い主のことを「痛いことをする人」と認識し、飼い主さんがいるだけでもストレスが溜まってしまう恐れがあります。犬に苦痛や恐怖を与えても、しつけは覚えません。
不安にさせる
夫婦喧嘩や子どもを叱っている際、愛犬がオロオロしていることはありませんか?あっちをなだめ、こっちにおもちゃを持ってくる。そんな行動をし始めたら、愛犬は精神的なプレッシャーを感じている証拠。愛犬に、仲良くしようよ!おもちゃで遊ぼう!と機嫌を取らせてしまうような行動は控えましょう。
飼い主の行動を見つめ直し、素敵な「犬生」を!
うちの子は大丈夫!ストレスなんて抱えていないと思っていても、愛犬の気持ちは違うかもしれません。いつもベタベタ触りながらかまっていたり、逆にコミュニケーション不足になっていたりしませんか?私たち人間もストーカー行為は苦痛ですし、ムシをされると辛く悲しい気持ちになります。
適度な距離感を保つことで、愛犬がストレスを感じていないか、感じているならその原因は何なのか探ることも大切です。愛犬がストレスを感じている素振りを見せたら、ドッグランで体を動かしたりおもちゃで遊んであげたり、大好きなおやつをあげることでストレスを減らし、健やかな「犬生」を送らせてあげましょう。
出典/「いぬのきもち」16年10月号 『ストレス解消法』(監修:代官山動物病院 藤井仁美先生 Can!Do!Pet Dog School代表 西川文二先生)
文/HONTAKA
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。