頭ごなしに叱っても効果なし!
お散歩中に向こうから他の犬が来ると吠えてしまったり、家の窓から他の犬が見えただけで吠えてしまったりすると、「ダメ!」と反射的に叱っていませんか?叱ることで一時的に吠えるのをやめるかもしれませんが、叱られた理由が伝わっていなければ、また同じように吠えてしまいます。まずは、なぜ吠えてしまうのか、その理由を理解しましょう。
お散歩中の他の犬に対して吠えるのはなぜ?解決策は?
お散歩中、向こうからやってくる犬に対して吠えているのは、ただ単に挨拶がしたいだけかも知れません。犬は好きなものを見つけると、すぐに「交流したい!」という気持ちになり、ついつい吠えてしまうのです。こういう場合は、「飼い主さんの合図がないと行ってはいけない」というように、習慣づけさせることが大切です。
まずは、アイコンタクトで飼い主さんの指示が聞けるように練習しましょう。愛犬の名前を呼び、アイコンタクトをとります。しっかりと飼い主さんの目を見ることができたら、フードを与えて、「いい子だね」と褒めてあげましょう。お散歩中、他の犬に遭遇し吠えそうになったら、アイコンタクトでいい子にさせ、相手の飼い主さんに確認を取ってから挨拶させてください。
窓から見える犬に対して吠えるのはなぜ?
連続して唸ってたり鳴いたりしている時や、しっぽを立てて前に重心をかけて吠えているときは、警戒や威嚇の意味を表しています。自分のテリトリーに知らない犬が現れたので、追い払うために吠えているのです。吠えたら相手が逃げていくと学習してしまうと、さらに強く吠えるようになることもあります。なお、しっぽを振りながら吠えているような場合は、相手を遊びに誘いたくて吠えているという可能性もあります。
どうしたら吠えなくなる?
窓から吠えるのを辞めさせるには、カーテンを閉じるか、窓にシートを貼って隠すなどすると良いでしょう。吠える対象が見えなくなるだけで、愛犬から恐怖心や警戒心がなくなり、無駄に吠えなくなります。また、運動不足で体力が有り余ってしまい、外の景色が気になっている可能性もあるでしょう。その傾向にある場合は、遊びや散歩に連れていくなどして、心身ともに疲れさせることも大切です。遊びに誘いたくて吠えている場合も、同様に対処すると良いでしょう。
吠える訳を知ってしっかりしつけよう
吠えるからといって頭ごなしに叱られても、なぜ叱られているのか理由が分からなければ、結局同じ行動を取ってしまいます。まずは愛犬の様子を観察し、吠えている理由を理解してあげましょう。上述した通り、叱らずとも対処法はありますので、適切な対応で、吠えないいい子に育てましょうね。
出典/「いぬのきもち」2017年4月『犬にも言い分があるんです』(監修:しつけ教室DOGLY代表 荒井隆嘉先生)
文/tu-ca
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。