1. トップ
  2. 犬と暮らす
  3. オス犬の去勢手術後のケア方法や注意点、術後におこる変化について

オス犬の去勢手術後のケア方法や注意点、術後におこる変化について

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

去勢手術を受けた愛犬のために、飼い主さんができることはどんなことでしょうか? 術後すぐから回復までの間の飼い主さんの適切なサポートが、愛犬の体と心の負担を軽くすることにもつながるといいます。そんな大事なケアの方法について、獣医師が解説します。

去勢手術後のケアの方法~体のケア編~

全身麻酔や手術の影響で、術後の愛犬は体力が低下して気分もふさぎがちに。ポイントを抑えたケアで、愛犬を体と心の両面からフォローしてあげたいですね。

当日~食事の量と運動量を調節して

去勢手術が終わってからだいたい5~6時間後に麻酔が切れるといわれます。食事を与えるなら、麻酔が切れるのを待ってからにして。フードの量は、ふだん与えている量の半分くらいに減らし、嫌がるようなら無理に与える必要はありません。水も少しずつ与えましょう。散歩も極力控えて自宅で安静にしましょう。外でしか排泄できない場合は、抱っこなど工夫して連れ出して、なるべく運動は控えるようにしましょう。

翌日~6日後~抜糸までの間は「傷口ケア」「運動量のコントロール」「薬の管理」を

麻酔が切れる翌日からの食事は、ふだんどおりの量を。食べないようであれば、ウエットフードに替えると愛犬の食いつきがよくなることも。動物病院によっては、術後に薬を処方するケースも。ウエットフードやチーズで薬をおおうことで、苦みをカバーして与えやすくなります。愛犬が傷口を気にしてなめてしまうと、菌が入って化膿することがあります。抜糸する場合はそれが終わり傷口の赤みがひくまでは、エリザベスカラーをつけて保護しましょう。また、走ったりジャンプしたりすると傷口がよれて痛みが出ることもあるので、抜糸までの間は、過度な運動は避けて。散歩しても走らせないようにして、ドッグランなど興奮しやすい場所には連れていくのはやめておきましょう。

抜糸するまではこれだけは注意して
1 傷口はなめさせない
犬の唾液の中には雑菌が含まれます。傷口をなめさせると、そこから菌が入り化膿することがあるので予防しましょう。
2 傷口は濡らさない
抜糸が終わるまでは、傷口は濡らさないようにしましょう。シャンプーは手術の前日までに済ませ、雨の日は散歩を控えて。
3 傷口に負担をかけない
運動量をセーブして傷口に負担のかからない環境を整えることが大切。興奮させないよう、散歩以外のお出かけは控えるなど気を配って。

抜糸後3日間~傷口の赤みがひくまではエリザベスカラーを着用させて

傷がふさがったとはいえ、油断は禁物です。しばらくの間は、犬が傷口を気にしてなめてしまうことも。ほうっておくと炎症を起こすこともあるので、傷口の赤みがひくまでは、エリザベスカラーを着用させましょう。シャンプーは、赤みがひく抜糸2~3日後なら行ってもいいでしょう。それまでは極力患部は濡らさないで。どうしても体のニオイが気になるなら、濡れタオルで傷口以外の部分を拭きましょう。抜糸が必要ない手術を受けた場合は、動物病院に確認してからシャンプー時期を決めて。

去勢手術後のケアの方法~心のケア編~

愛犬にとって動物病院へ行き手術をするということは、精神的にもダメージが心配ですよね。そんなとき、飼い主さんの対応ひとつでその後の関係性がもっとよくなることにも。

手術当日・術前はなるべくふだん通りに接して

「怖くないからね」などと大げさに心配すると、飼い主さんのいつもと違う態度を察して愛犬の不安が増し、手術前に落ち着かなくなることが。愛犬の不安をあおらないように、必要以上の言葉をかけず、診察室から退出するときはさらりとした態度で。

手術当日・術後すぐはそっと見守り、リラックスさせてあげて

去勢手術後すぐは、愛犬に多少なりとも精神的ダメージがあるもの。動物病院に置き去りにされたショックで、何も食べられなくなる犬もいます。スキンシップを積極的にとってリラックスさせたり、食欲があれば大好きなおやつを与えたりして愛犬の気持ちを盛り上げてあげましょう。翌日になっても落ち込みが激しく、何も食べず、いつもと違う様子が見られたら、獣医師に相談を。

手術翌日以降~ふだんと接し方を変えずに一貫した態度を

愛犬の痛々しい様子に、つい甘やかしてしまいがちですが、「今だけ」の接し方は愛犬を混乱させることにも。体の様子が安定したあとも、ずっとそばにいたりしていると、その後愛犬に留守番させるのが難しくなってしまう恐れもあります。通常であれば、術後2日後からは愛犬に留守番をさせて出かけてもOK。

抜糸後(7日後)のケア~動物病院にいい印象を与えよう

去勢手術をきっかけに、動物病院が苦手になってしまう犬もいます。そうなると、診療のたびにストレスを感じてしまっては、健康維持にも暗雲が…。いつものお散歩コースに動物病院を入れて立ち寄るなどして、動物病院の前でおやつを与えて。愛犬の好きなお散歩とおやつをセットにすれば、動物病院の印象を少しずつ変えられるかもしれません。

去勢手術後の食欲の変化について

犬は、去勢手術をすると、発情のストレスがなくなり、気持ちが安定して、手術前より食欲が増したり、エネルギーの消費量が変わったりして、同じ量を食べていても太ってしまうことがあります。手術後に愛犬の食欲が増しても、フードは今まで通りの量を与えましょう。1カ月の間に愛犬の体重が増えているようであれば、獣医師に相談のもと、専用の療法食に替えたりして食事内容の見直しをしたいですね。

去勢手術後、犬の性格が変わるってホント?

去勢手術をすると、性ホルモンが減るので、オスの闘争心や独占欲がやわらぎます。ほかの犬とよくケンカをしていた犬は、以前よりケンカの回数は減るでしょう。ただし、それ以外の性格は大きく変わることはないといわれています。術後ナーバスになって物音に敏感に反応するなど、怖がりになったように見えることもありますが、それは外泊などの影響。犬の基本的な性格は変わりません。

まとめ

愛犬がはじめて直面する「手術」なので、飼い主さんのなかには、去勢手術に抵抗感がある人もいるでしょう。術後がどうなるか、心配な人も。ですが正しくケアをすれば、犬も人も手術前よりも暮らしやすくなることにもなりますから、心配し過ぎないようにしてください。

出典:『いぬのきもち』2010年7月号「不妊・去勢 術後の体と心のケア」監修(ぬのかわ犬猫病院中田分院 院長 石田陽子先生)

犬と暮らす

更新

関連するキーワード 一覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

人気テーマ

あわせて読みたい!
「犬と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る